「宮廷女官チャングムの誓い~大長今~完全版」第四回の感想

「宮廷女官チャングムの誓い~大長今~完全版」第四回を見た。

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/chikai/story/story_04.html

第三回は、チャングム(長今)とヨンセン(連生または蓮生)とが、ハン(韓)尚宮とミン(閔)内人(後のミン尚宮)と出逢ったところで終わっていた。ヨンセンが王様の夜食の牛乳粥を引っ繰り返してしまったので、ハン(韓)尚宮がミン(閔)内人に水剌間へ食材を捜しに行かせて、生姜と蓮根を持って帰って来たのを見て、それを材料に料理を作り始める。それをチャングムが輝く瞳で興味シンシン、尊敬の念ワクワクという感じで見ていたのだった。

http://terutell.at.webry.info/200701/article_9.html

第四回では、出来上がった料理をハン尚宮が大殿に持って行く。女官長が部屋の外で、遅かったと言って怒り、更に、料理が予定した献立の牛乳粥ではないので作り直して来なさいと言うが、王が部屋の中から、いいから持って来なさいと命じたので、ハン尚宮が料理を持って入る。

王の前に料理が置かれると、女官長が毒味をした。料理は二品。蓮根で作った重湯と、生姜で作ったカンナン(姜卵)である。王は、からだのために生姜を食べることを医者から勧められているが、好まぬから食べないことを知っているだろう、と怒るが、それでも、一応、箸をつけてくれる。すると思わぬおいしさに顔をほころばせる。生姜の匂いが気にならなくておいしい、と言う。

「マシックナー」

この一言で、ハン尚宮も女官長もほっとする。

さて、第四回では、ドラマの後で、「大長今」に出て来た料理の作り方を、本職のお料理の先生とハン尚宮役のヤンミギョンさんが解説するお料理教室も放送されて、そこでこの「カンナン(姜卵)」が取り上げられた。生姜と松の実と蜂蜜で作るお菓子である。

「チャングムの誓い」で学ぶ宮廷料理Vol.3
http://www.vap.co.jp/daejanggum/cooking/03.html
カンナン(ショウガのお菓子)【3話と4話に登場】

松の実は、このドラマの放送期間中、ほんとうによく出てきたなあ、と私は思う。宴会の料理の飾りつけにも、お菓子にも、おかずにも、よく使われていた。松の実を食べ物にするというのを、この「チャングム」のドラマで初めて知った。

お料理教室の解説によると、生姜の澱粉が沈殿するのにかなり時間がかかるらしい。一晩置く、ようなことも言っていた。

ということは、ドラマの中みたいに、本来の夜食だった牛乳粥を引っ繰り返したから、さあ大急ぎで代わりのものをこしらえましょう、と言ってできるようなものではない。生姜をすりおろすのだって、お料理教室ではミキサーを使って簡単に速くできたものを使っていたが、昔は卸し金で卸したから時間がかかった、と言う。

でも、ハン尚宮は、まるで現代のお料理教室みたいに手早く「カンナン(姜卵)」を作っていた。まあ、そういうことは気にしないことにしよう。


退膳間では、チャングムとヨンセンをすわらせて、ミン内人がやきもきしながら待っていた。そこへハン尚宮が帰って来る。どうでしたか、ときくミン内人に、なんとかやったわ、と答えるハン尚宮。ここで自慢たらしくわたしの作ったカンナンの御蔭で王様は嫌いな生姜も喜んで召し上がるようになった、前からからだのために生姜を食べることを医者から勧められていたから丁度良かった、などと言わないし、そしてまた、だからチャングムとヨンセンが牛乳粥をひっくり返したのもけがの功名だったわ、などと言ってくれるはずもなく、ハン尚宮はふたりを叱り付ける。そして、蔵に閉じ込めて、訓育尚宮に知らせなさい、とミン内人に命令する。

決して、一晩中、蔵に閉じ込めておくつもりではなかったのだ。しかし結果的に、チャングムとヨンセンは一晩中、蔵に閉じ込められてしまう。そしてここでチャングムは、ヨンセンのけがを、蔵の中にある薬草を探し出して手当てしてあげる。後でそのことを知ったハン尚宮は感心するのだが。

だが、感心している場合ではなかった。

朝になってから、チャングムとヨンセンがいないことに気づいた、センガクシ見習の教育係の内人達が訓育尚宮に報告に行くと、あのふたりをいじめて部屋から追い出したヨンノ(令路)が、自分がいじめたことは何も言わないで、ふたりが逃げ出すのを見ました、などと言う。

訓育尚宮は内人達ふたりを連れて部屋を出て、チャングムとヨンセンを捜しに行くように言いつけるが、そのとき、チャングムを、大妃のお付きの尚宮に頼まれてセンガクシ見習いに入れたが、身分がはっきりしない者を入れたのはやっぱり良くなかった、と話す。大妃のお付きのイ尚宮は、チャングムが晋城大君にお酒を運んで来た時に女官になりたいと言ったのを、晋城大君から願いを聞いて遣れ、と言われていたので、その通りにしたのだ。

女官になるのは中人以上の身分の者と決まっているのに、チャングムは熟手兼酒杜氏のカンドック(姜德九)の養女で両親は中人以上なのかどうかわからない。ヨンノはそのことをネタにチャングムをいじめてセンガクシになることができないようにしようとする。


さて、司餐院の前の広場にカンドックがお酒の入った壺を車に載せてを運んでくる。ここは女官や内侍や出入りの業者など、人の多いところだ。チェ(崔)尚宮がカンドックのお酒の検査をして、合格だからお酒を納めに行きなさい、という。カンドックが車を引いていくと、男の奴婢達が来て、お酒の壺を持って行く。その間に、内人達がやって来てカンドックを取り囲む。トックは車の台車の下の抽出しをあける。中には小間物や春画の本などが……。さっそく、内人達はお買い物。女官は宮中から自由に外出することが出来ないので、こうやってこっそり小間物などを売ってくれるトックは貴重な存在なのだ。トックと若い女官達とは、値段が高いの低いのと駆け引きをしたりおしゃべりをしたりしている。そこへハン尚宮が通りかかり、女官達はあわてて逃げ、トックも商品を隠すのだが、運悪く春画の本だけが隠しきれず、トックが手に持っている。苦し紛れに料理の本だなどと言ったものだからハン尚宮がますます興味を持って、見せて欲しいなどと言い出す。トックはさらに何とかしてごまかそうと他の話題を持ち出す。

ここで、トックとハン尚宮の会話で、二年前に消息がわからなくなったパクミョンイと二年前にトックの養女になったチャングムのことが話題になる。お互いに、二年前云々と言う言葉を口にしながら、ミョンイとチャングムとが母と娘であることに気づかない。とってももどかしい! が、この程度のもどかしさは序の口で、この後、延延、第25回まで、このもどかしさは続くのだ。

チェ尚宮役を演じているのはキョンミリ、ハン尚宮役を演じているのはヤンミギョンであるが、初め、このふたりは逆の役柄で予定されていたという。今となっては、キョンミリのチェ尚宮はすばらしい迫力で盛り上げてくれたし、ヤンミギョンのハン尚宮はもうこれしかない、これぞ理想の上司像、この人がいたから延延第25回までのもどかしさを乗り越えてハン尚宮とチャングムとが抱き合って涙を流し合う感動の名場面が生まれたんだ、と思う。そしてまた、もしもヤンミギョンがチェ尚宮を演じていたら、ホンリナのクミョンとふたりで、陰陰滅滅の世界が展開し、あまりにも冷たく暗く恐ろしく、こんなのやってられないとばかりに、キョンミリのハン尚宮がさっさとチャングムがミョンイの娘だと気づいて、さっさとチェ一族に殺されて、医女編の復讐とチャングムとミンジョンホの恋が展開して王様がからんで三角関係のどろどろに……なっていたのかな。


水剌間というところは、建物の中で尚宮が内人に手伝わせてメインとなる献立の料理を作り、建物の前の広場でセンガクシ達が食器を洗ったり野菜の皮をむくなどの作業をし、屋根のある廊下みたいなところで内人がチヂミなどの簡単な料理を作る、ということになっているようである。

ミン内人が屋根のある廊下みたいなところでチヂミか何かの材料を用意していると、訓育尚宮のところの内人がふたり、やってくる。チャングムとヨンセンを捜しに来たのだ。そこにハン尚宮も来て、あのふたりのちびたちがまだ蔵に閉じ込められたままだということがわかる。結局、蔵に、ハン尚宮、ミン内人、それに、カンドックや訓育尚宮までやって来たのだった。


センガクシ見習の宿舎に連れ帰られたチャングムとヨンセン。ヨンセンは部屋に寝かされている。チャングムは、自分ひとりが悪いのだと言って、ひとりだけ、ふくらはぎを叩かれる罰を受けている。それをヨンノも含めてセンガクシ見習達が皆、こわそうに見ている。しかし、訓育尚宮が、チャングムに、おまえは女官になる資格はない、センガクシになるための授業を受けずに外でそうじをしていなさい、と言って追い出す時には、ヨンノはにやりと笑っていた。つくづく意地悪な女の子である。

しかし、チャングムは部屋の外で掃除をしながら、中で訓育尚宮が授業で教えることを全部覚えてしまう。

明日はいよいよセンガクシ見習達がセンガクシになるための試験を受けるという日。チャングムは自分も試験を受けさせてください、そのためには何でもします、と訓育尚宮に言う。訓育尚宮は、水が一杯入った桶を明日まで持っていたら試験を受けさせてあげる、という。それでチャングムは桶に水を一杯入れて持って来て、建物の外で台の上に乗って立った。内人が見張り役である。これを一晩中続けるわけである。チャングムは途中ですわりこんだり、泣いたりするが、とにかく、桶を降ろさない。

翌朝になって、試験のために、ハン尚宮やチェ尚宮や、女官長や女官長の側近のスバル尚宮などがやってくる。まだチャングムは桶を持って立っている。訓育尚宮は試験が終わるまでそのままでいさせるつもりなのだ。

試験は、女官長が口頭試問をして、その回答ぶりを見て聞いて、尚宮がひとりずつセンガクシを引き取って行く。どの尚宮にも引き取って貰えないと、センガクシになることができない。こどもたちはまだ幼いから、尚宮が親代わりの教育係となって一対一でこれから内人になるまで教えていくわけである。最初に女官長の口頭試問を受けたこどもはまだ四歳だった。試験を受けるこどもは四歳ぐらいから十二歳ぐらいまでいるようである。

ヨンノも、ヨンセンも、女官長の口頭試問を受ける。途中まではちゃんと答えられても、最後まで完璧に答えることは出来ない。ところがチャングムは外で完璧に答えを最後まで言っている。訓育尚宮が教えたことをチャングムだけは全部、完全に、完璧に、覚えているのだ。

部屋の中にいたセンガクシ見習達が全員引き取り手の尚宮が見つかっていなくなった後、外から泣き声が聞こえてくる。女官長、スバル尚宮、ハン尚宮、チェ尚宮、訓育尚宮などが駆けつけてみると、チャングムが水桶を持って立っていた台のそばでヨンノが泣いている。

このとき、まっさきにヨンノのそばにかけつけて、どうしたの、え、どうしたの、ときくチェ尚宮はやさしそうだ。

ヨンノは、チャングムが水をぶっかけた、と言う。しかし、ヨンセンが、ヨンノがチャングムから無理矢理水桶を取り上げようとしたからだ、と言う。

訓育尚宮はチャングムに一晩中水桶を持たせていたことを女官長に説明する。女官長はチャングムにも口頭試問をすることにする。

さて、ここからがチャングムの見せ場だ。ここまででもチャングムはどの問題にも完璧に答えていたことが、テレビを見ている人にはわかっている。今度は尚宮達に見せ付ける場面だ。また女官長が、これには答えられまい、という、とっておきのむずかしい問題を出す。正三品以上の堂上官の役職名を全部言え、という。そんなの無理よ、と他の尚宮や内人達が思っていることが表情で示される。ところが、チャングムは、全部、答えてしまうのだ。驚き、感心する尚宮と内人達。この場面は、吹き替え版では省略されていた。

このセンガクシ見習の授業や口頭試問の場面で、ナウリ、ヨンガム(令監)やテガム(大監)の違いや、堂上官と堂下官、正三品の官職などが紹介されるのに、吹き替え版では全部カットされている。しかしこれらの官職官位の知識は、このあと、ドラマを見る上で必要なので、カットしないほうが良かったと思う。むしろ、豆辞典などつけて復習し、更に詳しく解説して、後後、ドラマを見ながら思いだしてください、と視聴者に注意を促した方が親切というものだ。最終的にチャングムが正三品堂上官大長今になるのがどんなにすごいことか、そこまで行くのにどんなに苦労したことか、よくわかると思うのだが。

そして、吹き替え版でも放送された、あの「鶏肋」の場面になる。曹操が中原から引き上げる前に出した暗号は、という問題である。これにも完璧に答えて、尚宮達と内人達から感心されるチャングム。皆、チャングムは問題は起こしてもとにかく賢いことだけは認めたのだった。

それは、晋城大君の屋敷にお酒を届けたときに居合わせた、大妃の侍女のイ尚宮にもわかっていたことだ。そして、チャングムにこの能力があるからこそミョンイは、水剌間の最高尚宮になっておくれという遺言をしたのだろう。すごい能力がある。磨けば玉になる。だけど、玉、磨かざれば、ただの石ころ。ただの石ころでも別に構わないのだが、親を亡くしてしまったチャングムの場合、厳しい状況のなかで生きることを諦めてしまうか、そうでなければ、あたら才能才覚があることが災いして、ただの石ころ以上に悪いものになってしまうのではないかと、ミョンイは心配したのではないだろうか。そうならないように、まっすぐ伸びるように、ミョンイはチャングムに宮中に入るようにという目標を与えたのだと思う。退膳間には料理日誌を隠してあるから、それを見ればおかあさんの心を感じるはずよ、とも言い残した。何とかしてまっすぐに育ってほしかったのだ。

女官長はハン尚宮に、チャングムを引き取るようにと命じた。

チャングムは大喜びである。しかしハン尚宮は、チャングムが賢いことは認めても、チャングムの性質についてはまだわからないところがあると思っている。部屋で一対一で向き合ってから、重たい水桶を一晩中持っている罰を受けてまでも女官になりたいのはなぜか、とチャングムに尋ねる。チャングムは、水剌間の最高尚宮になりたい、と答える。その答えをきいてまた考え込むハン尚宮。そして、このドラマの重要なテーマに関わる課題を出す。

「飲み水を持って来ておくれ」

この、「水を持ってきなさい」「もう一度、やりなおしなさい」「明日の朝、やりなおしなさい」「やりなおしなさい」と続いていく遣り取りが、どれだけ重要か、どれだけ深い意味があるか、田崎真也氏が著書『僕が「チャングム」から教わったこと』に詳しく書いている。

*田崎真也著『僕が「チャングム」から教わったこと』(飛鳥新社、2006年)
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4870317346/ref=s9_asin_image_1/249-7888907-0382748

チャングムは、数日間、ハン尚宮に「水を持ってきなさい」「やりなおしなさい」と同じ一つの課題を繰り返し出される。その間に、宮廷の厨房で作った料理がいたんでしまうという事件が起こる。最高尚宮、チェ尚宮、ハン尚宮などが調べて回ると、トングンジョン(東宮殿)、テビジョン(大妃殿)の厨房で作った料理はことごとくいたんでいた。だが、水剌間の料理だけはいたんでいなかった。しかしそのかわり、食器が洗い終わっていないから料理を作るのが間に合わないではないかと、尚宮がセンガクシ達を叱りつけていた。年長のセンガクシのチョバンが、チャングムひとりに食器洗いを押し付けていた。それにしても洗い上がりが遅かった。ハン尚宮が先頭に立ち、チェ尚宮やチョバン達が、井戸のある洗い場に駆けつけると、チャングムがひとりで洗い物をしている。

ハン尚宮が問い質すと、黄砂がひどくて井戸の水が濁っていたのでお湯を沸かして洗っていた、とチャングムは答えた。誰に教わったのかとハン尚宮が尋ねると、母親から教わったとの答えである。この簡単なことをしないので、黄砂の後や長雨の後で疫病がはやるのだと母が言っていました、と。皆、感心し、驚いてしまう。チェ尚宮はセンガクシ達全員を集めて、ひとりを仲間はずれにして洗い物を押し付けてはいけない、みんなで協力して洗い物をしなさい、と厳しく叱りつけた。

ハン尚宮は改めて部屋でチャングムと向かい合い、また、水を持って来ておくれ、という。チャングムは、どうしてそればかり言いつけられるのですか、と尋ねる。ハン尚宮は、おまえはどうして黄砂で濁った井戸の水を沸かしてから食器を洗ったの? ときく。するとチャングムは、それは、わたしがおなかの具合が悪くなるから、母が、といいかけて、「あっ」と気づく。ハン尚宮がほほえむ。その後、チャングムは、
「尚宮様。おなかは痛くございませんか。お通じはございましたか。のどは痛くございませんか」
と尋ね、のどが痛むという返事をもらうと、はいっと喜んで水を汲みに行く。そして、お湯に塩を一つまみ入れたものを持って来て、ゆっくりお召し上がりください、という。ハン尚宮は喜んで水を戴き、おいしいわ、と言う。

一杯の水も器に盛られた時から料理になる、料理は、食べる人のことを考えて作る心だということ、そのためには、食べる人のすきなものきらいなもの、からだの調子などを、事細かくきくこと。チャングムが最高尚宮になりたいと言ったとき、親がいないから必死で上の人に取り入ろうとしているのかと思って躾けようとした、だがチャングムは既にりっぱな母親に躾けられていた、そんなりっぱな方の娘とは知らず、躾けようとしたほうがまちがっていた、許しておくれ、というハン尚宮。母を褒められて涙を流すチャングム。

ここで、チャングムがミョンイの娘だということを知らずに、ハン尚宮は強い絆をしっかりと結ぶ。知らないということがかえって、ハン尚宮とミョンイの友情の強さ、ハン尚宮とミョンイのチャングムへの愛情の強さが、ほんものだということが証明されていると思う。ミョンイはチャングムに真っ直ぐに育って欲しかった。ハン尚宮もチャングムのようなこどもが真っ直ぐに育つことを願っていた。ふたりの気持ちが一致していたから、無事にチャングムの受け渡しができたのだ、と思う。

しかしそれにしても第25話までチャングムとハン尚宮がお互いの最も大切な人が同一人物であることを知らないままで引っぱり続けるのはいささか不自然でもあったが、すごく感動的なストーリーだったから、まあ、いいけど。


こうして天才少女チャングムは厳しく賢く愛情深いハン尚宮に引き取られて、ますます天才を伸ばしていくことになった。

一方、ヨンセンを引き取った尚宮は、優しくてかわいがってくれる人らしく、甘えっ子で泣き虫のヨンセンにとってはひとまず安心。

チャングムもヨンセンも、意地悪なヨンノも、水剌間のセンガクシになって、先輩のセンガクシ達に叱られながら、毎日、作業をしている。センガクシ達を指導するリーダーはチョバンである。優秀だがきつい性格で、先輩風を吹かしてちょっと意地悪っぽい。

チョバン達年長のセンガクシ達は、料理の技の競い合いが近づいて来て、三人ばかし寄り集まって相談している。いつもクミョンが一番になる。クミョンは早くから包丁を持つことを許されていて、贔屓されている。許せん。松の実刺しならわたしたちだって負けないのに。

年長のセンガクシ達は競い合いのための練習に専念することにし、作業は全部幼いセンガクシ達に押し付ける。チャングムとヨンセンは松の実刺し。だがまだ慣れなくて、全然、できない。日が暮れても終わらなくて作業を続けていると、火の番の兵士が来て、部屋から出て行かされる。そうでなくてもヨンセンは、実家のおかあさんは重い病気だし、かわいがっていた亀も死んでしまって落ち込んでいるので、チャングムは、ヨンセンに、先に部屋に帰って休むようにという。チャングムは残りの作業をひとりで引き受けて、どこか明かりのあるところを探すうちに、月明かりに照らされた四阿を見つけて、そこで作業をする。

そこへやって来た、もうひとりの美少女。あの退膳間に忍び込んだ日、大殿の外で、大好きなおにいさまにおわかれの御挨拶をしていた美少女である。

「あなたとはいつも夜に会うわね」

という美少女。どうして松の実刺しをしているのか、ときく彼女に、チャングムは、クミョンという人のせいです、と言って、先輩のセンガクシ達からきいた話をし始める。

美少女はチャングムに、松の実に松の葉を刺すには、眼に頼ってはだめ、これは指先の感覚を鍛えるために針房のセンガクシも最初にやらされる作業で、指先で松の実をゆっくりところがしながら葉を刺す穴を捜してごらんなさい、と教えてくれる。言われるとおり、指先で松の実をころがしてみると、確かに、葉を刺せる程の穴があることがわかって、喜び、感心するチャングム。

その後も倦まず弛まずチャングムは松の実刺しの練習を続けて、遂に、出来た、と喜んでいるところで、今回は終わる。この段階ではまだチャングムは、あの美少女のなまえを知らない……。

チャングムは記憶力も手先の器用さも人並み以上に優れているが、更に人並み以上に努力家なのだ。そしてハン尚宮という、人並み以上に優れた指導者を得た。そして、この、月明かりの四阿に現れた聡明な美少女は、人並み以上に……?


この記事へのコメント

2007年02月04日 20:30
私のブログへのコメント、ありがとうございました。
TBした後そのままになってしまって失礼しました。
ストーリーをすごく丁寧に追われていて、びっくり。あのシーン、このシーンが蘇ってきますね。

ハン尚宮とチャングムの絆が出来始めた重要な回だったと思います。
見ているものとしては、ハン尚宮がミョンイとチャングムの関係になかなか気付かずもどかしい限りですが、そこがまあいいということで(^_^;)。
terutell
2007年02月04日 21:43
Sayopeeさん、こんばんは。トラックバックとコメントのことはどうぞお気になさらずに、お気楽に、御自由に。今回は、おおぜいの女の子達が生き生きしていて、それは見ていて楽しかったですね。それとチェパンスルがオギョモに付いたことをチェ尚宮に自慢する場面、地上波でもありましたが、完全版で見ると、あの場面もちょっと前後かどこかを削っていたような気がしました。いずれにしても完全版を見ることができるのはうれしいです。

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