尼崎での脱線事故について関連記事・ブログなど(5)

*参照
尼崎での脱線事故について関連記事・ブログなど
http://terutell.at.webry.info/200504/article_16.html
尼崎での脱線事故について関連記事・ブログなど(2)
http://terutell.at.webry.info/200504/article_18.html
尼崎での脱線事故について関連記事・ブログなど(3)
http://terutell.at.webry.info/200504/article_20.html
尼崎での脱線事故について関連記事・ブログなど(4)
http://terutell.at.webry.info/200505/article_2.html


http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050507k0000m040130000c.html

尼崎脱線事故:
明らかとなるJR西日本の体質

脱線原因を特定するため、上り線の線路を切断する作業が行われた=兵庫県尼崎市で6日午後2時44分、関口純写す

 脱線した電車に乗りながら現場を離れた運転士、事故当日にボウリング大会を開いた社員……。JR福知山線の脱線事故では、事故原因の究明だけでなく、JR西日本の体質とも取れる問題点が次々と明らかになっている。「企業の風土」と会見で繰り返す幹部たち。同社社員の安全意識の低さや同社の構造的欠陥が浮かんでくる。【本多健、花岡洋二、井出晋平】

 ◇トップに集中する権力

 「目上の人に言いづらかった」。事故当日、ボウリング大会を開催していた天王寺車掌区の社員43人のうち、事故を知りながら上司に中止を進言しなかった13人の弁解だ。ほとんどは、年代の若い人たちで上司や先輩への遠慮があったという。

 同社では、分割・民営化に伴う合理化などで社員の年齢構成がかなりいびつになっている。昨年4月1日現在で、45~49歳の社員が最も多く約8600人。55歳以上も約3440人おり、20~29歳の5220人と比べ、高齢者にシフト。若年層とベテランをつなぐ30~39歳の中堅層が1450人と極端に少ないのが特徴。こうした社員構成が、若手たちが上司らに言い出しにくい環境を作り出しているのではとの指摘だ。

 また、分割・民営化時に、厳しい合理化を図り、経営を安定させた過程で権力をトップに集中させたため、社内の風通しが悪くなったとの声も内部からされる。社員からの意見は、スピードアップや人員・コストの削減などに関するものは採用されても、経営方針に抵触する意見はまず取り上げられないという。

 ◇社員に判断力なく

 会社の体質は、事故の電車に乗り合わせたのに、救助せずに勤務に向かった運転士の場合にも出ている。事故車両の6両目に乗りながら救助活動をしなかった運転士(27)は「気が動転していた」と釈明したが、この日の勤務は午後2時9分から。遅刻の心配はなかったが、実際には、午前10時開会の橋本光人・同社大阪支社長の講演会に出る予定だったことも分かった。

 ある中堅運転士は「大阪支社は職員5000人を抱える。支社長は王様みたいなもの。講演に遅れるわけにはいかないと考えても不思議ではない」と推測する。また、西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組)の幹部は「ぜがひでも出勤しなければいけないのか、判断できない組織の体質に問題がある。そうした風土に気づかなかった組合の責任もある」と話す。

 ◇「事故調にも問題」と、信楽高原鉄道事故の遺族ら

 一方、こうしたJR西日本の体質だけでなく、事故原因の究明に当たる国土交通省航空・鉄道事故調査委員会にもあると指摘するのは、信楽高原鉄道事故(91年)の遺族らでつくるNPO「鉄道安全推進会議」だ。同会議は、米国の「国家運輸安全委員会」などの視察を通じて、米国での安全システムを研究してきた。

 同会議によると、国家運輸安全委員会は、事故発生時に行動心理学などの観点から鉄道事故などの人的要因を多角的に解明する調査グループを設置。乗員らの勤務状況や体調などの調査にとどまらず、労働環境や技術訓練の水準など、事業者の「安全文化」に踏み込んで検証する。

 同会議関係者は「日本の事故調は技術論に偏っている。米国に比べて安全工学や人間工学の視点が劣り、こうした面での安全対策も考慮しなければならない」と指摘する。鉄道事業に詳しい安部誠治・関西大教授(公企業論)は「ミスをした職員に、見せしめのような“日勤教育”をすれば事故が減るという考え方は非科学的。技術と安全と人間のかかわりについて、幹部も含めて再教育すべきだ」と西日本の体質そのものを批判する。

 ◇JR全体の問題

 国鉄の分割・民営化を追ったルポ「国鉄処分」の著者、鎌田慧(さとし)さんの話

 国鉄時代は、公共交通の模範というのが事業者と労働者の誇りだった。JR西日本は、私鉄の激しい競争の中でそれが崩壊した。JRは、分割・民営化に同意しない者を「人材活用センター」へ送るなど労働者を管理・支配してきた。「抵抗しない」姿勢は今も組合員に残っている。運転士は自己判断を求められるのに会社が「使いやすい人間」を作った。どういう状況でも出勤しなければと、ロボット化、マニュアル化した責任はどこにあるのか。人命救助優先でなく遅刻や罰を恐れる体質があったのではないか。JR全体の問題だ。

毎日新聞 2005年5月6日 23時53分


駝鳥
http://d.hatena.ne.jp/swan_slab/20050507
2005-05-07■ 【社会部発】「罵倒だけ…恥ずかしい」 「客観報道」へ自戒(サンケイ)

http://www.sankei.co.jp/news/morning/07na1003.htm

マスメディアが国民の規範意識を代弁している面は否定できない。

私たちがそういう機能を報道に期待していることも同時に直視しなければならないだろう。

だが、しかし。

事故に直接関与していない休日のJR西社員がゴルフだ、宴会だと遊んでいたことを民放はさかんに非難しているが、果たして彼ら民放に非難する資格があるのかは疑わしい。

(中略)

■ 安全管理とは目的達成の手段だ

http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2005/05/sekinin_4dc4.html(R30::マーケティング社会時評)において批判的に紹介されているような、いわば「一億総懺悔」的な反省の仕方には、安全管理と結び付ける限りにおいて疑問がある。そして、安全管理とも法的責任追及とも異なる次元で、そうした反省がなされる意義が全くないとは思わないが、少なくとも、昨今の混乱した報道の様子をみていると、本件では安全管理と法的責任追及の二つの視点から解決するための、クリアな骨組みをつくることが先決ではないかと感じている。

(後略)



R30::マーケティング社会時評
http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2005/05/sekinin_4dc4.html
May 07, 2005
JR事故の責任は日本国民にあるような気がしてきたぞ

 JRを初め、日本の企業の現場の多くがこれまでそのへんのバランス感覚をまもなく定年退職する団塊世代の職人技に頼り切っていたのはあちこちで指摘されていること。それを、世代2つぐらい飛び越えて団塊ジュニアやその下のヘタレな就職難世代に引き継ぐためには、もはや職人技ではなくてシステムとして人間と機械が分業を組まなければならないと思っていたわけだよ。なんたって就職難世代の20代は、会社にしがみつくことそれ自体が自己目的と化していて、「○○マンの誇り」なんていう概念は、頭の中のどこにも残ってやしないんだからね。この世代でそういう気概のある奴は、JRみたいな大企業なんか就職せずに中小のベンチャーか独立起業みたいな方向に行っちゃってるわけで。20歳そこそこの運転士にそんなものを求めること自体が間違ってると思ったわけさ。

 ところが、マスコミ報道を見てると、JRのいけないところっていうのはまずとにかくそういうサラリーマン根性らしいんだよな。事故を起こした電車に乗っていた運転士2人がそのまま出社して勤務したとか、全然関係ない管区の車掌たちがボウリング大会に行って居酒屋まで行ったとか、これまた全然関係ない管区の幹部がゴルフコンペやってたとか。遺族とか現場で救助に当たった住民とかがテレビに出てきて「けしからん」とか怒ってるわけだよ。

 でもさ、翻って考えてみたら、僕だって社員ウン万人の大企業にいたら、同じことすると思うんだよな。だって、非番の人間が錯綜する情報と押し掛けるマスコミで大混乱してる本社に突然何十人と現れて「事故があったんですって?僕たちにできること、あります?」とか言い出した暁には、本社の受付のお姉さんだって「てめえら邪魔だバカ。こっちはそれどこじゃねえんだ、とっとと帰れ!」って叫ぶだろうし、平常通りに運行している自分たちの勤務先に出ていったところで「何しに来たのキミたち?このどさくさに紛れて振り替え出勤付けようとかすんなよ」で終わるだろ。結局非番は非番。それ以上でもそれ以下でもなし。

(後略)



nagoyan
http://dainagon-end.at.webry.info/200505/article_4.html
自己の価値観やこれにもとづく感想が所詮相対的に過ぎないということの自覚が無いということ
2005/05/06 22:39


(前略)

もちろん、わたしは、当該JR職員の行動が倫理的に是認されるとは思っていません。ただ、社会的にあのひとたちをつるし上げるようなことは、理に適っていないと思うのです。

などと書いていたら、JR西が「不適切事象」として追加発表していた。ゴルフのコンペや、韓国旅行などが取り上げられていた。韓国旅行など船中で事件を知ったらしい。それは帰ってこいという方が無理なんでは。
なんで、企業の不始末に個人生活が放棄させられなければならないのか。(犠牲者側からのいらだちはとてもよく理解できる。だからといって、JRの職員に個人としての幸福を全て差し出せといえるものではないだろうし、犠牲者の方々もそれは本意ではないだろう。)
どうも、この問題はもう少し考えなければならないように感じる。(犠牲者に「感情移入」し、同一化することによって、自己を「無垢」な立場において他者批判を平然としているマスコミあるいは社会はどこかいびつだ。)


あざらしサラダ
http://blog.livedoor.jp/azarashi_salad/archives/20775348.html
2005年05月03日
☆事実の考え方

○ニュース関連のブログを運営している関係上、私も何冊か報道関係の本を手にしましたが、この本の「速報の思考、追跡の思考」に書かれていた上の文章が、強く印象に残っています。
 これは、1966年に発生した連続航空事故について、柳田氏が当時の記憶を振り返って書いたものですが、それから40年近く月日が経ち、事故報道のあり方が当時からどのように変わったのか、今回の尼崎脱線事故における報道について、あらためて考えてみるといいかも知れません。

 昨今は、こうした事故や災害がある度に、被害者感情を逆なでするようなインタビューや、わずかな情報をもとにした憶測だらけの事故原因推理などに対してブログ上でマスコミ批判の声が高まります。しかし、今回の事故報道については、もしかするとこうしたネット上の声が少しは届いたのか、新聞報道に一定の変化の兆しが見られるような気もします。


毎日新聞の記事の下に引用したのはすべて、私が共感できるブログです。
そんなつもりはなくても、テレビやインターネットや新聞で次々と記事が出て来ることを期待してしまう。
頭で考えた時には扇情的な記事を批判しながら、心ではそれを期待してしまっています。
ブログで、多くの人が毎日、インターネットなどのニュースにリンクをはり、コメントを書きます。
また、おもしろいコメントを書いているブログにトラックバックします。
いろいろな見方の意見が出てくるときはいいですが、一方向の意見が多数派になって、少数派をたたくようになったときは用心が必要だと思います。
2ちゃんねるやYahoo掲示板には、JRを批判する投稿とマスコミを批判する投稿と両方あります。
JRの職員が個人として休日に遊びに行くのはいいけれど、会社のレクリエーションとして主催するのは不謹慎、ということだと思います。
しかし何も全国紙地方紙テレビを挙げて大きく報道して問題視するほどのことか。そりゃ事件の被害者や当日救援活動をした人が腹を立てるとすればそれは当然だけど、それにしても報道するならもっとだいじなことがあるだろうに、なんでこれがそんなに大きく取り上げられるの、というのが私の実感です。
もしかして、会社の御用組合の人ばっかりが楽しんでるレクリエーションだからたたいてる、とかいう裏があるのなら、まだ意味があるような気がしますが。
たとえば、事故車両の運転手も、立場が違えば、当日、会社のレクリエーションに行っていた可能性が高いのか、それとも、たとえ立場が違っても、会社のレクリエーションに参加できないぐらい疎外されていたのか、とでは、当日の会社のレクリエーションが、この事故に持つ意味が変わってくると思います。


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