Donnaと菜穂子

*参照
オーストラリア人の人質の場合
http://terutell.at.webry.info/200404/article_20.html


◎Donnaと菜穂子

Donna Mulhearnさんと高遠菜穂子さんの比較は、オーストラリアと日本の比較として、非常に深い意味を持つと思います。
喧嘩といじめ、「政府」「市民」と「お上」「世間」、いろいろな表わし方があると思います。
人質が政府に批判的な人々だったこと、誘拐犯人の政治的要求と人質の政治的意見とが一致していたこと、解放されてから祖国の政治家から批判されたことまでがそっくり似ているだけに、人質にされた個人や一般市民の反応の違いが余計にくっきりと際立ちます。

海外のメディアは、日本の人質とその家族は、「お上に盾突く」人々だったからいじめられた、と報道しているものが多いのですが、正確には、「お上に盾突く」ことと「世間様に逆らう」こと両方が重なったからだと思います。

*参照
諸外国から見た、日本への人質の帰還(1)
http://terutell.at.webry.info/200404/article_16.html

諸外国から見た、日本への人質の帰還(2)
http://terutell.at.webry.info/200404/article_17.html

諸外国から見た、日本への人質の帰還(3)
http://terutell.at.webry.info/200404/article_23.html

諸外国から見た、日本への人質の帰還(4)
http://terutell.at.webry.info/200404/article_24.html

なぜ日本の多くの人々は人質とその家族に対して怒るのか?
http://terutell.at.webry.info/200404/article_19.html

滝本太郎さんの「ホロヨイ憂国至情の板」から転載
http://6626.teacup.com/takitaro/bbs
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RE:あの家族が<反感>を買ったのは 投稿者:てるてる  投稿日: 4月25日(日)15時27分57秒

>くまげんXPさん

> 反感を買った理由は実に簡単。大衆が求めている<物語>に逆らったから。
>
> 信念をもって献身的な行為を命がけで行った。結果、人質になっている。という物語は自己犠牲という物語ですな。これ日本人大好きです。他人の犠牲は自分の身代わりですから、どんどん積極的に讃える構造に心理的になってます。
>
> ですから、家族にも<当然>その幻想が先行してたわけです。ところがあの<行動>ですから、先行してた物語と矛盾してしまった。これは、心理的に<お・い・し・く・な・い>。
>
> それが、<あの>感情的反発の正体です。

おっしゃるとおりです。
Yahoo!掲示板などを見ていますと、政治的背景を問題にする人と、政治的背景もさることながら態度が悪いという人と両方いたのに、一方に筋をまとめてしまったので、片方が抜け落ちてしまいました。両方重なっている人も多かったけど。
実は、皆が見せてほしい物語を見せてくれないから皆が怒っている、という話は、同じblogの別のページで先に書いているのです。

六本木ヒルズの回転扉事故とイラクの日本人誘拐事件(2)
http://terutell.at.webry.info/200404/article_2.html
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「Yahoo!ニュース > 海外 > 中東、アフリカ > イラクで日本人拘束」掲示板に、人質の御家族を非難する人々から、名文であると絶賛され、何度も引用されている、「子を持つ親として思う」(メッセージ番号: 41960, 2004/04/13)という投稿があります。それは、「人に後ろ指をさされない」「人に迷惑をかけない」という人の道を説くものでした。まだ人質が解放されず、家族が苦しみの渦中にあるときに。これは善意と優しさから書かれたものですが、名文と言われるのは、テレビでニュースを見る人々が、人質の御家族たちから見せてほしかったしおらしいドラマをじょうずに表現したからだと思います。投稿した人もこれを称賛する人も気づいていませんが、つまりは、そこにあるむきだしの苦しみよりも、自分たちの見たいドラマはこういうものだからそれらしく振る舞え、というものです。
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両方まとめて一箇所に書けばよかったなあ。


>いか@さん
>ノンポリのちまたの人たちが、あの家族を嫌悪していたのは、おいらも実見すた。
>
>でも、それは 朝日とかアカ とかでなく、かれらが ぺこぺこ していなかったから、だとしかおもえない。
>
>なぜなら、あの家族たちが ぺこぺこしだしたら、バッシングがやんだ。
>
>今回に件は 右・ひだり ではなく 「日本」人の いや~な部分が 露
>呈した。

これにも同意です。


>B・Jさん
>「この国民にしてこの政治家」なんですよね。指摘するとしたら。

そうですね。
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カナダの人道支援活動家のFadi Fadelさんが誘拐された時、彼のきょうだいが政府にはたらきかけていたように、高遠菜穂子さんも、きょうだいが政府にはたらきかけていました。ところが、Yahoo!の「子を持つ親として思う」という投稿では、彼女のきょうだいが政府にはたらきかけていて、御両親が出てこないのはけしからん、と述べていました。親が出てくるべきだ、と。

*参照
「カナダ首相『何でもする』人質家族に電話で約束」(カナダ放送協会)(2)
http://terutell.at.webry.info/200404/article_18.html

今井紀明さんの場合は、18歳で、欧米の基準でもまだおとなになりたてのほやほやで、日本ではまだ成人の20歳になっていないので、両親と成人の兄弟が出てきていました。

オーストラリアの人質は20時間で解放されたのに対し、日本の人質は解放までに一週間かかり、最初、三日以内に自衛隊を撤退させないと人質を生きたまま焼き殺すという犯人達の脅迫が放送されたものですから、人質の兄弟姉妹や両親たちが奔走しました。人質自身の発言は犯人達が何も公開していなかったから、おやきょうだいが先頭に立って、ちょうどオーストラリアのDonna Mulhearnさんのように、政府の政策で余計に人質が危険に陥れられないようにと、政治的な発言や要求をしました。

オーストラリアの人質の場合も、もしも一週間も拘束されていたらまたどういう救出活動や救出後の反応の違いがあったかわかりません。

この二つの例は、考えれば考えるほど、おもしろいと思います。
当人たちにとっては、おもしろいどころではありません。
でも、幸いにして皆無事に助かっているので、御本人たちにとっても、あれはおもしろい経験だったね、あれで賢くなったね、と言える日が来ることを祈ります。


*参照
NEWS 2004/12/16
http://terutell.at.webry.info/200412/article_2.html

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