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zoom RSS 「長期脳死」を否定する議員や政策秘書たち

<<   作成日時 : 2009/06/24 22:21   >>

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*「長期脳死」とは?

子どもの脳死と臓器移植
国立国会図書館 ISSUE BRIEF NUMBER 440(Fev.27.2004)
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/0440.pdf
2 子どもの脳死判定の問題点

厚生科学研究費事業「小児における脳死判定基準に関する研究」班は、1987(昭和62)年から1999(平成11)年までの間の、6歳未満の子どもに係る脳死と疑われる事例139件の調査を行った。これによると、脳死判定を行ってから心停止までに30日以上要した症例が25例あった。成人の場合は平均4.3日であり、これと比較して子どもの場合には非常に長い。脳死判定後に成長ホルモンが分泌され身長が伸びた事例や、脳血流や自動運動が見られ、痛み刺激に反応する事例なども認められている。これらには医学的に解明されていない部分がある。子どもの脳死の場合には、発達過程における脳の可塑性に対して十分考慮する必要があると言える。


今国会の臓器移植法改正案の審議の二箇月ほど前から、衆議院で採決されるまで、テレビに何度も、長期脳死のこどもさんが映りました。

臓器移植法の施行以来、この10年余り、海外渡航移植に頼る幼いこどもさんたちが、テレビで何人も紹介されてきました。

しかし、いよいよ国会で法改正が審議されることになると、こどもの脳死臓器移植に反対もしくは慎重になる側の根拠として、長期脳死のこどもさんが取り上げられることが、急にふえました。

衆議院で採決された改正案について、今度は、参議院で審議されますが、その前に、テレビで紹介された長期脳死のこどもさんは、ほんとうは脳死ではない、という意見を、政策秘書さんや議員さんたちが、ブログに書いています。

http://blogs.yahoo.co.jp/hiro199911/48435626.html
臓器移植法案など 2009/6/24(水) 午後 0:23
AMは国会内で勉強会。大阪大学医学部の移植専門医から医学的な観点からの説明を聞きました。とても分かりやすく、よく頭の整理ができました。

仕事柄、連日怪しい陳情メールやFAXが来ているのですが、ほとんどがウソの主張のA案反対派。でたらめにもほどがある。1時間ほどの議論で、移植医療の重要性もよく理解できたし、多くの国家議員はこのような有識者の話を1時間ほど聞けば頭の整理ができる。

虐待云々でE案が出ていますが、ポイントを外した議論。虐待で死なら、司法解剖に付されるため、脳死判定はしない、そもそもドナーとしては除外されるとのこと。またテレビでよく放映される「脳死状態で何年も生きているこども」は、医学的には重度の脳障害であり、そもそも脳死判定すら受けていないことなど(判定を受けていないのであるから、脳死であるはずもない)。貴重の時間でした。


http://blog.goo.ne.jp/izki-toyama/e/1f7d94e49349d542e2735e4e1a685df7
「環境を整える」 2009年06月24日
先週の木曜日に衆院で臓器移植法改正案が可決された。
今週中にも参院で本格的な議論が始まる。

「脳死」「臓器移植」を巡っては、これまで幾度となく勉強会に出席してきた。
法案が法案だけに、慎重な議論が求められる。

同僚議員との会話でも、春頃から、この臓器移植法改正案に関しては話題に上っている。
皆、それぞれ「死生観」を持っておられるので悩まれている。
既に採決を終えた衆院議員の方々とも話したが、大変苦悩されたようでした。

人それぞれ、「死生観」を持っておられると思いますが、私は今回の臓器移植法改正案に関しては、自らの「死生観」というのを持ち込もうとは思いません。私の個人的な死生観でいえば、「脳死は人の死」だという考えには感情的にはなれない。しかしながら、私たちは「民意で選ばれた政治家」であり、政治家である以上、「個人」と「民意で選ばれた政治家」とのバランスを考えないといけない。だからこそ、色々な方の意見を聞いて、臓器移植法改正案の採決に望むつもりです。

この臓器移植法改正案を考える上で、「なぜ、臓器移植法の改正が求められているのか?」という原点に立たなければなりません。現実の問題として15歳以下の国内での臓器移植不可能であります。多額の渡航費用を集めて海外で移植手術を受けなければならない現実があるわけであります。自国では認めず、海外で移植手術を行う行為は海外からも非難の声があがっており、今年は新型インフルエンザの関係で採択が行われませんでしたが、近い将来、WHOが臓器移植に関して海外渡航を認めない指針を出すと言われております。また、心臓等に病を抱えている方が海外まで渡航をするのはリスクを伴います。昨日、心臓移植の為に渡米した、いっきちゃんが亡くなられました。

このような現実に直面した時に、政治家として、臓器移植法をこのままにして良いとは思えません。

臓器を提供するか、臓器を提供してもらうかは、それぞれ個人の方の死生観で決める事だが、「臓器移植を望み」、また「臓器提供を願う」方々の権利は認めないといけない。その環境を整えるのは政治家の役目だと思う。

それにしても、マスコミの報道はもう少し冷静になっていただきたいと思います。「脳死に似た症状」と「脳死」を一緒のように報道している。これでは、「脳死に似た症状」の患者さんからも臓器の提供が可能だという誤解を国民に与えかねないと思います。


このような、「長期脳死」を否定する論説は、今、国会議員に限らず、広がっているようですが、それについて、今国会に提出されたB案の原案ともいえる、森岡杉本案の提案者のおふたりが、以下のような反論を述べています。

http://d.hatena.ne.jp/kanjinai/20090622
2009-06-22
■[雑記]子どもが「長期脳死」にならないことを判定する脳死基準が必要だろう
朝日新聞が、小児科学会の検討委員会設置について報じている。
 脳死判定基準のほか、脳死状態にならないための小児救急医療態勢の整備、家族のケアのあり方などを議論する。人工呼吸器を着けて在宅療養している重症障害児は脳死とは異なるが、脳死と混同されやすく、こうした子どもたちが適切な医療を受ける権利についても話し合う。衆院で可決された臓器移植法改正A案に盛り込まれている親族への優先的提供の是非も議論する予定。 (太字森岡)
http://www.asahi.com/special/zokiishoku/TKY200906210155.html

上記の太字の部分は、問題発言ではないか。日本では現行法の縛りがあるから、「法的脳死判定(無呼吸テスト含む)」をされた小児は存在しない。(法的脳死判定外で無呼吸テストを実施された小児はいるが)。上を読むと、いま「長期脳死」と言って話題になっている小児は、「ほんとうは脳死ではない」と揶揄しているように読める。これは問題である。もう一度言うが、日本では、法的な次元での「本当の」(臨床的ではない)脳死判定を、15歳未満に行なうことはできない。だから、日本には、15歳未満の「本当の」「法的脳死判定された」脳死の子どもは存在していない。ややこしい話だが、重要ポイントなので押さえておいてほしい。

いずれにせよ、小児の法的脳死判定を日本で実施するのなら、「この判定基準を厳密に満たしたら、通常の集中治療ケア下で、将来ぜったいに長期脳死にはならない」ということが前向きに確証できる「非長期脳死判定基準」あるいは「短期脳死判定基準」を作成すべきである。子ども脳死臨調では、ここに議論を集中させなくてはならない。虐待脳死だけを議論して、終わり、ということにしてはならない。(前向きとは、疫学などでいう前向き研究のようなこと。もっと良いタームがあったら教えてください)

http://web.kamogawa.ne.jp/~sugimoto/bbs/index.htm
2237 メディアの皆様へ 参議院議員のみなさまへ スギケン
2009/6/24(水)17:02 - スギケン
衆議院A案可決後もメディアからの取材依頼が僕の所にあります。
そして、その殆どを拒否しています。
話した内容がどう伝わるのか? 不明の点が多いのです。

医師で反対?的言辞をもつもの、というだけで、電話をかけてくる記者もいます
そのとき「子どもの脳死・移植」クリエイツかもがわ2003年 を読んだの?
それをよんで、疑問あれば答えましょう、と言います。

もう一つ、日本医師会雑誌124巻11号(2000年12月1日号)1623~1657頁の特別寄稿と称した
厚生省「小児における脳死判定基準に関する研究班」平成11年度報告書 
『小児における脳死判定基準』  を読んだの? と聞きます。
この医師会雑誌で「長期脳死」という言葉が生まれたのです。
そして、生まれたままの状態です。「長期脳死」という言葉はなお生きています。
ここで紹介されたケースがすべて「脳死」でないとすると、この基準は矛盾に陥ります。

もとより僕は24年前の基準や1981年の脳死概念そのものが「曖昧」だと申し上げています。
でも、医療現場では少なくとも24年間は「脳死」という言葉と診断は生きてきました。

ご確認ください。

子ども脳死臨調を立ち上げようという意見に賛成です。しかし、そのときはA案はなしです。
臨調後にもう一度、そして衆議院もその時は解散しています。衆議院立候補議員は
マニフェストで子どもの脳死への意見を明確にすることです。そしてあらためて採決でしょう。
それが立法府の良識だと信じています。



*2009/06/30

コメント欄で、脳血流とか脳細胞の壊死などということが取り上げられているので、関連する情報を追加します。

雑誌『読売ウィークリー』2008年2月17日号には、「『脳死』を生きる子どもたち」というタイトルの特集で、数人の長期脳死のこどもさんが取り上げられています。

たとえば、1歳2か月までは元気だったのに、突然、急変した、という、「みー君」について、
画像診断では、脳の大部分が日に日に溶けて石灰化していった。
(略)
7歳の時の検査では、脳の血流が途絶えていることも確認された。

と書いてあります。

また、別のこどもさんの、次のような例も取り上げられています。
確実に脳死だったかは定かではないが、昨年10月28日に2歳で亡くなった岡山桂澄君(神戸市)の母、史子さんは、息子をとても誇りに思っている。
生まれた翌日、突然の心停止で意識と自発呼吸がなくなり、搬送先の新生児集中治療室で生死の境をさまよった。脳の大部分が溶け、頭の形まで変わった。ところが半年後、ため息のような呼吸が戻った。


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「長期脳死」と「脳血流」と「壊死」と。
 てるてる日記の 「「長期脳死」を否定する議員や政策秘書たち」 http://terutell.at.webry.info/200906/article_5.html の本文もさることながら、そこに寄せられたコメントに対する、てるてるさんの返答に、ちょっと驚きました。わたしいろいろ、脳死についてまだまだ知らないことがいっぱいです。  何に驚いたかというと、‥‥ええと。まず、コメント欄からまるまる引用します。 (このコメントは、「脳の中の血流が途絶えてしまったらどうなりますか?脳は壊死してし... ...続きを見る
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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
長期脳死という言葉はありません。だからマスコミは、「長期脳死」という括弧でくくって記載します。
これは、長期脳死とは何ですか?と聞かれたときに、実際にこの世にない言葉
なので、括弧をつけています。という言い逃れをする為です。
「長期脳死」として紹介される人は、大抵は、脳障害の子供か植物人間ですが
彼らは生きています。
生きている人から臓器を取り出すかのように思わせる映像はおかしいですね
長期脳死という言葉は無い
2009/06/27 16:32
ニックネーム欄に「長期脳死という言葉は無い」と書いていらっしゃるので、なんと呼びかけたらいいのかわかりませんが、「長期脳死」という言葉は、厚生省の研究班が作った言葉です。杉本健郎さんが繰り返し説明しています。
http://web.kamogawa.ne.jp/~sugimoto/bbs/index.htm
2237 メディアの皆様へ 参議院議員のみなさまへ スギケン
>もう一つ、日本医師会雑誌124巻11号(2000年12月1日号)1623~1657頁の特別寄稿と称した
>厚生省「小児における脳死判定基準に関する研究班」平成11年度報告書 
>『小児における脳死判定基準』  を読んだの? と聞きます。
>この医師会雑誌で「長期脳死」という言葉が生まれたのです。
てるてる
2009/06/27 20:17
脳の中の血流が途絶えてしまったらどうなりますか?脳は壊死してしまいますよね?その状態で30日も生きられますか?
奇跡
2009/06/27 20:22
テレビで紹介されていた、1歳半ぐらいで脳死といわれて、以後、数年間、自宅で療養している男の子の場合、SPECTという検査をしてみると、脳血流がないことがわかったそうです。
しかし、現在の脳死判定では、脳血流の検査はありません。現在の脳死判定は、脳の機能の停止を見るもので、脳の細胞がこわれているかどうかを見るものではありません。
そういう意味では、誰も、完璧な「脳死」判定を受けていない、ということになるのかもしれません。
だから、今は、脳死判定を受けた人のうち、誰が長期脳死になるのか、ならないのか、わからない。数日で心臓が止まると思いつつ介護していたらあにはからんや、一箇月以上も心臓が動いている、ということが、実は、おとなでもあります。
そういうこともあるから、森岡さんなどは、長期脳死になるのかならないのかを判定する基準を研究することが必要だと主張されていますね。
てるてる
2009/06/29 20:28
脳が石灰化するには血流が必要ではないのですか? 炭酸カルシウムか何かになったということですよね、石灰化したということは。
血圧と脳圧の差からは「血流なし」とか、あるいはスペクトでもわからないような、わずかな血流が血液が酸素を運んでそうなったのではないのでしょうか? 血流が完全に絶えた脳が、その状態から融解だけでなく石灰化してゆく機構って? そのような脳内には脳の器質を石灰化させるに足るだけの酸素等があるのですか? そうだとしたら素人には奇妙に感じられます。なぜなら、新たな酸素の供給が受けられないから、脳内にあった赤血球も壊れちゃって、それまでの時点にあった酸素は消費しちゃって、それで融解して「脳の器質死」(立花隆志の言うような完全な「脳死」)の状態にいくのでしょう?
もっとも、みー君がスペクト検査を受けた段階では、かなりの部分が石灰化したことによって、すべての血流が絶えていたということなのかもしれませんね。
「脳死」の判定は、どだい、定義どおりの状態かどうかを判定するものではありえないのではないですか?
化学は素人ですが
2009/07/08 17:13

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