てるてる日記

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zoom RSS 衆議院で臓器移植法改正A案が可決されて

<<   作成日時 : 2009/06/19 15:58   >>

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移植を待つ側の意見もいろいろです。

臓器移植法 我が子の命、思い揺れ 改正案、衆院可決
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090619-00000000-maip-soci
6月19日0時3分配信 毎日新聞
「(議員が投票する)札一つずつが、子どもの命のように見えた」。拡張型心筋症のため昨年12月に1歳4カ月で亡くなった一人息子、聡太郎ちゃんの遺影を手に国会で傍聴した中沢奈美枝さん(34)は、推進派の会見でそう振り返った。「聡太郎のことと同時に、脳死になった子の親御さんの気持ちが頭に浮かんで。母として同じ気持ちだと思う」と、涙を浮かべて話した。

「胆道閉鎖症の子どもを守る会」の竹内公一代表も「今回、長年一緒に活動をしてきた仲間が、推進派と反対派に分かれてしまった。悲しくつらいが、しっかりした移植医療を定着させて誤解を解けば、いつか分かり合えると信じたい」と複雑な表情で語った。

昨年2月、心臓移植のための海外渡航準備中に拡張型心筋症の長男丈一郎君(当時9歳)を亡くした福岡県久留米市の自営業、石川祥行(よしゆき)さん(37)と妻優子さん(37)はインターネット中継で衆院可決を見つめた。優子さんは「一つの大きな門が開いた」と話す一方、「移植は誰かの死があって成り立つもの。『可決してよかった』という言葉は使えない」と配慮も見せた。


参議院で議論されるべき課題は?

<臓器移植法>「脳死は人の死」国民的合意まだ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090618-00000147-mai-soci
6月18日23時46分配信 毎日新聞
毎日新聞の世論調査でも、現行法通り「臓器提供の意思を示している人に限るべきだ」が52%と過半数を占めるなど、死の定義の変更に、国民的な合意があるとは言えない。

田中英高・大阪医科大准教授(小児科学)は「後に自発呼吸が戻る例もあり、多くの小児科医が子どもの脳死判定は難しいと感じている」と話す。

小児科医の多くは、虐待の有無について「適正に診断できるかどうか分からない」と考えているなど、A案が成立しても容易に移植が拡大するとは言い難い現状がある。

世界保健機関(WHO)が来年5月に予定している臓器移植に関する指針改定では、腎臓などの生体移植や皮膚など組織移植の規制強化が求められているが、現行法には規定がない。※島(ぬでしま)次郎・東京財団研究員(科学政策論)は「衆院の審議は死生観の議論に偏りすぎた。参院では、国際社会も求める課題に対応する審議が求められる」と話している。※は木へんに勝

脳死による臓器提供が少ないため生体からの腎臓や肝臓移植に頼る状況となり、海外に比べ生体移植への依存度が突出して高い。


やはり本人の同意の意思表示があってこそ!

脳死 親の思い交錯 移植法案衆院可決 推進派「子の命救える」 慎重派「死とは思えぬ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090619-00000012-nnp-l40
6月19日7時7分配信 西日本新聞
衆院通過した法案が、本人が生前に拒否しなければ家族の同意で臓器提供できるとしている点を疑問視する意見も。

移植待つ子、提供する子…どちらも同じ命
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090619-00000558-san-soci
6月19日12時42分配信 産経新聞
法改正をめぐる「風」を終えるにあたり、連載に寄せられた100件近い意見のうち約半数はA案に反対の立場だった

A案反対の多くは移植の意義を認めながらも、「本人の意思」を必ずしも必要としない点に戸惑いを見せる。

《臓器移植はまさに人間社会の温かい連帯から生まれてくるものです。しかし、どんなに尊い行為でも本人の意思が不明、あるいは反していればやはり臓器を勝手に奪い取っているに過ぎません》

《数年後、相変わらず脳死での臓器移植数が増えない場合、今度は家族の明確な拒否がなければ、脳死患者の臓器はどのように使ってもよいといったところまで行き着いてしまうように思います》


*参照

生命倫理会議
衆議院A案可決に対する緊急声明

http://seimeirinrikaigi.blogspot.com/2009/06/blog-post_19.html
2009年6月19日
衆議院A案可決に対する緊急声明
生命倫理会議は、生命倫理の教育・研究に携わっている大学教員の集まりです。去る5月12日に71名(68名+追加3名)の連名を以て「臓器移植法改定に関する緊急声明」を公表し、厚生労働記者クラブにおいて記者会見を行いました。また、6月11日付で「臓器移植法改定に関する徹底審議の要望」(連名者71名)を公表し、基本的に全衆議院議員に送付いたしました。このようにしてこの間、私たちは生命倫理に係わる専門家の立場から、法改定に関して討究すべきと考える諸問題を指摘し、審議の徹底を求めてまいりました(詳細は http://seimeirinrikaigi.blogspot.com/ )。

 しかるに、衆議院では現行法制定時にも及ばない短時間の議論が行われただけで、主に国会議員諸氏の死生観に委ねるという形で採決がなされ、しかも、A案という最も危険な法案が可決されました。この事態は国民一人ひとりの生死に関わるのみならず、日本の文化・社会の未来をも大きく左右するものでもあり、このままでは日本の将来に多大な禍根を残すことが深く憂慮されます。そこで、満腔の抗議の意を込めて以下の見解を表明し、参議院においてはそれらを踏まえた良識ある徹底審議がなされることを要望いたします。

1) 今回の採決は現行「臓器移植法」の法改定条件を遵守しなかった可能性がある。
現行の「臓器移植法」では、「法律の施行状況を勘案し、その全般について検討が加えられ」ることが法改定の大前提である(附則第二条、下線部引用者)。しかも、これまでの81人の脳死判定と臓器摘出には、法律・ガイドラインなどに対する違反のあった疑いが残る。衆議院はこの点を精査・検討しないまま採決を行った。あまつさえA案では、法的脳死判定後の脳死者は死者となる以上、脳死者の生存権が守られる見込みはなく、そのことは、幼い子供にまで及ぶことになる。

2) WHOの新指針に何が書かれているかが確認されず、虚報を背景にA案が可決された。
巷間で喧伝されているのとは異なり、WHOの新指針には「海外渡航移植の制限」や「移植臓器の自給自足」の方針は謳われていない。それどころかA案は、WHOが求めている「未成年の保護」や「法的に無能力な人の保護」に反する恐れがある。そのうえA案は、臓器提供の際の「本人同意」さえ不要としている。これは現行法の基本理念の改廃であり、もはや「見直し」ではなく「新法制定」と言わざるをえない。

3) そもそも「脳死=人の死」であるとは科学的に立証できていない、という事実が直視されなかった。
近年では移植大国のアメリカにおいてすら、有機的統合性を核とする「脳死=人の死」という論理は破綻したと認めざるをえなくなってきている。この点で、体温を保ち、脈を打ち、滑らかな動き(ラザロ徴候)を見せ、成長し続ける脳死者を「死人」とすることに、少なからぬ人々が違和感を覚えるのは、単なる感情の問題ではなく、非科学的なことでもない。A案を支持された国会議員諸氏は、この事実をいかほどに直視されたのか。

4) このままでは、「人の死」が国会議員だけで多数決で決定されることになる。
従来の日本には、人の死を規定した法律は一切ない。しかも、長期脳死者とその家族の真の姿を知ることもないままに、また臓器移植の延命効果等に関する科学的なデータもないままに、いかにしてドナーを増やすかということばかりを考え、衆議院は「脳死=人の死」と規定したA案を可決した。参議院もこの姿勢を踏襲するなら、全国民の生死が国会議員だけで、多数決で決定されることになる。これは暴挙といわざるをえない。

5) ドナーを増やすことが国民全体への責務に反することにはならないか、という問題を熟慮されたのか。
「臓器不足」とは「脳死者不足」にほかならない。しかも交通事故が減り、救急医療体制が再建・整備されれば、「脳死者」もまた減ることが予想される。国民が安全に、安心して暮らせる社会を実現することは、政府および国会が果たすべき本来の務めであるはずだが、それは「脳死者=ドナー」を増やすこととは両立し難い。だがA案とはまさに、この矛盾を最も露呈したものに他ならない。

6) 移植に代わる医療の存在が調査されず、国によるその援助が審議されなかった。
現在、移植適応とされる拡張型心筋症の乳幼児にペースメーカー治療が始められているという。移植をしなくても助かる道が開かれつつある以上、第一により多くの患者・国民がその恩恵に与れるような施策が講じられるべきであり、この点でも「臓器不足の解消」という目標自体が再考される必要があった。


 そもそも人の生死の問題は、多数決に委ねたり、法律問題にすり替えたりするべきものではありません。このまま参議院でもA案が可決されるなら、上に述べたように、倫理的にはもとより法的・政治的にも、社会的にも、やがて深刻な諸問題が生じるであろうと危惧されます。
 参議院議員諸氏には、国民全体への責務と日本の文化・社会の未来とを見すえ、立法者としての熟慮と、そして徹底的な審議とをなされるよう、重ねて要望する次第です。


*2009/06/20 追加
A案に反対票を投じた、石破茂議員が、ブログに、臓器移植法改正についての見解を
詳しく書いています。
石破議員自身はD案に投票するつもりだったそうですが、B案、C案についても、
そのメリット、デメリットをよく考えており、親族優先提供は移植医療の公平性を
損なうのではないかという問題意識や、また、現行法でも、もっと臓器提供に同意の
意思表示をする人をふやすことができるのではないか、ドナーカードについても
改善の余地があるのではないかという論考に、私はおおいに賛同できます。

石破茂(いしばしげる)オフィシャルブログ
http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/
2009年6月19日 (金) 鳩山大臣、臓器移植法改正案
http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-c5f8.html

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「生命倫理会議」がんばってます。
 てるてるさん、A案可決後のいろんな新聞から、印象深い言葉をまとめてくださってます。 衆議院で臓器移植法改正A案が可決されて http://terutell.at.webry.info/200906/article_2.html  いろいろですね。 ...続きを見る
Just a Little Bit of...
2009/06/19 18:28
A案可決
提供待つ患者喜び 移植法改正案衆院通過 &lrm;12 &#26178;&#38... ...続きを見る
あきこの日記
2009/06/19 22:55

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
いつも、コンパクトにまとめてくださってありがとうございます。
トラックバックしました。
わたしに出来ることを見つけて、しっかりやっていきたいです。
ちしゅー
2009/06/19 18:31
悪用され犯罪に繋がらないよう事前の対策も必要ではと思ってますが。

P.S.
http://blogs.yahoo.co.jp/ansund59のブログ主、安と申します。
an
2009/06/19 18:40
ちしゅーさん、こんにちは。いつもコメントとトラックバック、ありがとうございます。
今回は、関心をもってとりあげているブログがたくさんありますね。賛否両論です。皆が関心を持つことは、いいことだと思います。
てるてる
2009/06/20 19:20
anさん、はじめまして。
A案は、お金儲けなどのために悪用されることよりも、移植患者を助けたいとか、場合によっては、脳死患者やその家族を楽にしてあげたい、という善意があだになって、脳死患者本人やその家族を傷つけてしまう結果に至ることがあるのではないかと、私は危惧致します。
てるてる
2009/06/20 19:24

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