てるてる日記

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zoom RSS 「暴力」のメッセージ

<<   作成日時 : 2008/06/20 00:09   >>

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ここ数日、釜ヶ崎で暴動が続いていたらしい。

関連の記事を載せているブログを見ていると、警察署内で釜ヶ崎の住民の誰彼に暴力が振るわれたのがきっかけである、警察と住民とは常に緊張関係があった、というようなことが書いてあった。

確かに、それが、暴動の直接の原因なのだろう。

しかし、私は、釜ヶ崎で暴動が起こった、と聞いた時、ついに起こったか、そりゃそうやろなあ、と思った。

こんだけ、物価が上がって、税金をとられて、社会保障費が削られて、暮らしにくくなって、困っているんだから。

外国でも、食糧を求めての暴動や、燃料費の高騰に悲鳴をあげてのストライキが起こっているんだし。ストライキといえば、日本でも、きのう、イカ釣り漁船のストライキのニュースがあったが。

それにしても、日本人はおとなしいなあ、自殺とか、老老介護で疲れて心中とか、困っているもん同士で殺しあうばっかりで、暴動やストライキで政府に要求を突きつけるなんてことはせえへんねんなあ。

と、思っていた。

だけど、釜ヶ崎といえば、どんづまりであって、そこでも暮らしていけなくなったなら、いよいよ、社会が最悪の事態に向かっていることになるから。

だから、まず、釜ヶ崎から暴動が起こったんだ、と思った。

釜ヶ崎の暴動は、テレビのニュースでは、ほとんど、報道されない。Yahoo! のトピックスや、2ちゃんねるの掲示板で、私は、読んだ。

テレビで、『決壊』という小説を書いた、日野啓一郎が、秋葉原での無差別殺人事件について、話していた。

秋葉原の事件は、もう、殺人事件というよりも、テロと呼べるものだ、という。

事件の現場に居合わせた人々が、携帯電話で写真を撮っていた。こういうふうにして、何も政府の機関や政治家を攻撃しなくても、テロを起こすことができるのだ、と。今は、対国家とか対政府とかのテロではなく、対個人のテロの時代になってしまった、と。

つまり、誰かを殺した現場を、携帯電話で写真を撮ってインターネットに載せることで、世界に発信できる。個人が、個人に暴力を振るうことで、世界に恐怖を配信できる。ということを、日野啓一郎は、言ったのだと、思う。

秋葉原の事件の背後にも、派遣会社による搾取とか、今の日本で多くの人がワーキングプアの状態におかれている問題がある。

どんだけしんどい状態か、どんだけ耐え難いか、世の中にメッセージを送ろうと思ったときに、無差別殺人事件を起こし、しかもそれを実行前からインターネットの掲示板で実況報告し、いざ、実行すると、事件の目撃者たちが、それと自覚せずに、結果的に、実況報告を続けてあげたわけであった。このようにして、殺人犯人プラス目撃者によって、個人対個人のテロが完成する。

そして、確かに、この事件によって引き起こされた強烈な恐怖によって、人々は、背後にある理由を知りたがり、そして、今、多くの人にとって共通認識を持ちやすい、ワーキングプアの問題があったことを知り、社会に対するメッセージを受け取る。

だけど……

本来なら、こういうメッセージは、たとえば、マスコミが、釜ヶ崎の暴動を大きく報道するとか、そこで直接の暴動のきっかけとなった警察署内での暴力について触れるだけでなく、釜ヶ崎という場所にたどりついた人々の、今の暮らし、かつての暮らし、かつてはどんな仕事についていて、どんなふうに仕事を奪われたか、家をなくしたか、どんなふうに釜ヶ崎でも暮らしにくくなっているか、などについて、とりあげることによって、人々に発信し、人々が受信することができたんではないだろうか。

マスコミが報道すべきものをちゃんと報道せず、掘り下げるべきものをちゃんと掘り下げないでいると、ますます、社会にメッセージを発信する手段は、より強烈な恐怖を引き起こす事件へと、エスカレートしていってしまわないだろうか?

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