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10月7日、午後7時のNHKのニュースで、ことしで臓器移植法施行後10年、脳死臓器移植例は61例で、移植待機中になくなった患者は2500人、と言っていました。 移植推進のためのパレードや、移植待機患者の、ドナーになることをこわがる人もいるし、もっと理解してほしい、という声が紹介されました。 移植慎重派については、脳死安楽死を公開せよとかなんとか書いた大きな布を壁にはっていて、どこかの大学の教室か、社会教育センターみたいなところで開かれた、講演会みたいでした。 講演者のひとりに、立岩真也さんがいました。 http://www.arsvi.com/index.htm 見ていて、私は、ちょっと、慎重派の紹介が、推進派に比べて少なかったわ、長期脳死とか、こどもの脳死判定のむずかしさとか、もっと紹介してよ、と思いました。 毎日新聞にも、関連記事が載っています。こちらは、推進派の運動だけを紹介しています。 http://mainichi.jp/photo/archive/news/2007/10/07/20071008k0000m040036000c.html 臓器移植:法施行10年 患者団体などが理解求める集会 臓器移植法改正と移植医療推進を求めてパレードする患者団体のメンバーや家族ら=東京都中央区で、7日午後0時44分 臓器移植法施行10年を前に、臓器移植患者団体連絡会(大久保通方代表幹事)が7日、東京都内で「法改正決起大会」を開いた。法改正によって臓器提供を増やすことが目的。大会前には、患者団体や日本移植学会の医師ら約150人が中央区銀座などをパレードし、移植医療への理解を呼びかけた。 テレビのニュースでも、新聞の記事でも、患者さんやその家族の、日本にいるから、移植手術が受けられなくて、助からない、という趣旨の発言が気になりました。 確かに、外国では、家族同意だけで移植手術ができます。 だから、日本でもそうしてほしい、と患者団体が運動していますし、そういう改正案を提出している国会議員もいます。 しかし、その、家族同意だけで移植手術ができる諸外国でも、移植待機患者はいっこうに減らずにふえるばかりです。 そんなこと言ったって、実際に、日本から外国に移植手術を受けに行って、ドナーが見つかって、手術が成功して、何年も命をながらえた人だって、いるんだから、そりゃ、移植手術を日本で、もっと受けられるように可能性を広げたい、という気持ちも、わかるのですが。 しかし、それでも、移植医療には慎重にならざるを得ません。 脳死と診断されても、長期間、心臓が動き続ける人もいるし、こどもでは、身長も伸びるし、妊婦では、妊娠が継続し、帝王切開で出産に到る例もある。 特に最近は医学が進歩して、長期脳死と植物状態との境目とが曖昧になってきているようです。 そういうときに、もう、いい、ここで、尊厳死にしようとか、安楽死にしようとか、いう、患者さんの家族や、前以て、リビングウィルを作っておきたいという人がいるのは、それはそれでいいと思います。 しかし、だからといって、脳死=死、そして、移植医療のための医療資源に出来る、と決めるのは、無理がある。無理だ。と、思います。 |
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