てるてる日記

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help リーダーに追加 RSS 「宮廷女官チャングムの誓い〜大長今〜完全版」第二十七回の感想

<<   作成日時 : 2007/07/23 17:09   >>

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「宮廷女官チャングムの誓い〜大長今〜完全版」第二十七回を見た。

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/chikai/story/story_27.html

第27話「偽りの自白」

アヒルの安全性を主張するチョンホの報告を受け、内禁衛(ネグミ)長主導でアヒル料理の検証が行なわれる。ハン最高尚宮(チェゴサングン)とチャングムは料理を再現し、試食が行なわれるが、しかし、クミョンの画策により試食をした人物が翌日高熱で倒れる。形勢は一気に逆転、内禁衛(ネグミ)に被害が及ぶことを恐れた内禁衛(ネグミ)長はチョンホを自宅の蔵に幽閉。パンスルはチョンホの部下をもう一人の標的に仕立て上げる。

チョンホの部下、アヒルを売った店の主人、ハン最高尚宮(チェゴサングン)とチャングムは厳しい取調べをうける。拷問に耐えかねたアヒル屋の店主はついに偽りの自白をし、ハン最高尚宮(チェゴサングン)もそれに倣う。ハン最高尚宮(チェゴサングン)は自ら罪を被ることでチャングムを助けようとしていたのだった。生き延びて、いつか代わりに名誉を回復して欲しいと頼むハン最高尚宮(チェゴサングン)に、チャングムはもう独り残されるのは嫌だと訴える。

その頃、オ・ギョモは謀反人全員の死刑を中宗に申し出ていた・・・。


この回は、あまりにも悲しいので、もうとてもあらすじなんか書いていられない。チャングムとハン尚宮の師弟愛・母娘愛だけについて書きたい。それと対照的な、クミョンとチェ尚宮の、陰謀の遂行能力と罪悪感の表現も、興味深いものがあるのだけれども。かたや、絶望的な状況でお互いに思い遣り、慰めあい、励ましあう人々。かたや、一族の存亡を賭けて、大博打を打ち、手並みの良さに思わずほくそえみながらも、その結果が、幼いときから一緒に育った人々を悲惨な境遇に追い遣ってしまったことに涙する……。ここで、チェ尚宮とクミョンの違いだけは書いておこうと思う。

同じように悪巧みを実行し、同じように罪悪感にかられても、チェ尚宮の場合は、ある意味で、チャングムとも共通する、一種の「ばか正直」さを感じる。

それに対して、クミョンの場合は、ミンジョンホへの愛もあり、哀れで悲しいにもかかわらず、狡猾で冷酷だと感じる。

ばか正直に友を傷つけることに悩み、ばか正直に一族のために尽くし、ばか正直に罪の発覚におびえ、ばか正直に友を追い詰めるチェ尚宮。

それに対して、クミョンは、まずその高い能力を冷静に十全に発揮することに、本質的な喜びを感じているのではないかと思えるほどである。それが人の命を奪う恐ろしい企みであっても、自分の能力の高さが生かされることに喜びを感じているのではないかと、思えてきてしまう。つまり、わたしは賢いのよ、チャングムなんかに負けないのよ、という気持ちがあるんではないのか。つまりは、ミンジョンホを巡っての、チャングムに対する嫉妬の現れなのではあるが。嫉妬によって、かつては、能力の高さに輝きを与えていた誇り高さが、反対に、能力の高さに暗さと陰湿さを与える傲慢さに変わってしまっている。クミョン自身が不本意であろうが、見ている方も、腹が立つやら情けないやら憎らしいやら。


一方、絶望的な状況のなかで、互いを思い遣り、慰めあい、励ましあう、ハン尚宮とチャングム。第26回〜第27回においては、最もみじめな状況において、彼女たちの愛の美しさが最も強く、迫ってくる。

硫黄家鴨料理を再現することになり、牢から出された、ハン尚宮とチャングム。これで無実が証明されるはず、と思いつつ、料理が終わるとまた、牢に入れられて、ひたすら、無罪放免になるのを待つ。だが、ハン尚宮はからだが弱って、熱を出していた。そのとき、ハン尚宮の頭や顔にさわるチャングムの手を、ハン尚宮がおさえて、顔から離そうとする。心配させたくない、という気持ちの表現なのだ。

(牢の中)

ハン最高尚宮がチャングムの肩にもたれている。
チャングムがハン最高尚宮の髪を直す。

ハン最高尚宮:だいじょうぶよ。

チャングム:最高尚宮様に乱れたおぐしは似合いません。
(ハン最高尚宮の額に手を当てて)
あ、最高尚宮様。ひどい熱です。

ハン最高尚宮:(チャングムの手にさわって)だいじょうぶよ。

チャングム:だいじょうぶじゃありません。長いこと牢にいて、おからだが参ってしまったんですね。
あの、すみません、お願いです。お薬を工面していただけませんか。熱があるんです。

(牢番がそっぽを向く)

ハン最高尚宮:だいじょうぶよ。

チャングム:いいえ、いけません。最高尚宮様は、今おからだをだいじにされなくては。

ハン最高尚宮:明日には出られるからだいじょうぶ。明日には治るわ。

チャングム:どうしよう。


無罪放免への期待はむなしく裏切られた。クミョンが、大殿別監のユンマッケとムスリのホンイとに、前以て毒を食べさせ、どちらかが硫黄家鴨料理の試食係に選ばれるように仕組んだのである。ホンイに毒入り料理を食べさせたのは、ヨンノであった。ヨンノはクミョンの命令で動く。クミョンはじかに自分の手を汚さない。自分の手を汚すことを極力嫌うのである。そんなことしたって、実行役の手以上に、あんたの心が汚れているよ、っちゅうねん。ホンイが熱を出したと聞いて喜ぶあんたの糞意地の悪い笑顔。ぞーっとするぞ。


硫黄家鴨料理を食べたホンイが熱を出し、死刑にされるかもしれないと思いながら、牢の中で過ごすハン尚宮とチャングム。堅く手を握り合う場面が映る。チャングムが、熱を出したハン尚宮のからだを気遣うチャングムの手をはらいのけるために握ったときと同じように、手を握り合っているが、今度はもう、死を覚悟したふたりの、死んでも離れまいとする思いの籠った手つきだ。

この場面は、ふたりの師弟愛・母娘愛の深さを表わす場面だが、しかし、思わず、「激しく求め合うふたり」とか、あらぬ方面の愛について想像してしまいそうになる場面である……

そして、ハン尚宮とチャングムは、死刑ではなく、奴婢の身分に落とされ、済州島に流されることが決まった。

ヨンセン、ミン尚宮、チャンイ、カンドック、ナジュテクたちに見送られての、悲しい、済州島への道行き。


チャングムは、母ミョンイが亡くなるとき、野いちごを摘んで来た。ミョンイは、一粒だけ野いちごを食べて、
「おいしいわ。ありがとう」
と言って、息絶えた。
チャングムは、おかあさんが死んだと思いたくなかった。
「なんにもたべられないから、そんなに、つらいのでしょう。ほら、食べて。おかあさん。わたしが、野いちごをかんで、食べさせてあげますね。ほら、食べて。おかあさん」
野いちごをかんでは、おかあさんの口にいれる、チャングム。
でも、おかあさんは、もう、飲み込んでくれない。
おかあさんの口に、野いちごがいっぱいになる。
泣き出すチャングム。

死んだ、なんて信じられない。信じたくない。そういう場面は、"ER"でもあった。患者の心臓が停止しても、いつまでも心臓マッサージを続けようとする医師。そういうことは、ある。


チャングム:最高尚宮様。だいじょうぶですか。

ハン最高尚宮:なんでもないわ。

チャングム:済物浦まで行けば船に乗れますから、もう少しです。もう少しだけ、がんばってください。

ハン最高尚宮:ええ。

(ハン最高尚宮が倒れそうになる。チャングムが心配そうに見ている)

チャングム:最高尚宮様。

チャングム:すみません。少しだけ休ませてください。最高尚宮様のお具合が。

兵士:物見遊山じゃないんだぞ。謀反の罪で流されに行くんだ。
休むだ? 船に乗り遅れたらどうする。

武官の声:何をしている。

兵士:(武官に向かって)はい。
(チャングムたちに向かって)さっさと歩け。

ハン最高尚宮がふらふらする。チャングムが心配そうに見ている。
ハン最高尚宮が倒れる。

チャングム:ああ、最高尚宮様! だいじょうぶですか。

兵士:さっさと立て。どんどん遅れていくではないか。

チャングム:最高尚宮様。わたしに負ぶさってください。

ハン最高尚宮:だめよチャングム。おまえまで倒れてしまう。

チャングム:あの、縄を解いてもらえませんか。

兵士:なに?

チャングム:わたしが最高尚宮様を負ぶったら、また縛りなおしてください。その方が早いです。お願いします。

(兵士が考え込む)

玉鷺笠の武官:ほどいてやれ。

兵士:はい。

(兵士がチャングムの縄を解く)

チャングム:すみません。

(チャングムが捕卒を手伝ってハン最高尚宮の縄を解く)

チャングム:最高尚宮様、背中に。

ハン最高尚宮:だめよチャングム。おまえまで倒れてしまう。

チャングム:早く負ぶさってください。さあ。

ハン最高尚宮:だめよチャングム。おろしなさい。

チャングム:おろしません。

玉鷺笠の武官:行くぞ。

ハン最高尚宮:重いでしょう。おろしなさい。

チャングム:大丈夫です。済州島まででも負ぶって行きます。


ハン最高尚宮:チャングム。今までごめんなさいね。

チャングム:最高尚宮様。何をおっしゃるんですか。

ハン最高尚宮:ミョンイと死に別れ、つらかったはずのおまえに、わたしの方が頼り、甘えていた。
こどもなのに、よく受け止めてくれたわね。それなのにわたしったら、さらにきつく当たったり。
そんな夜は、おまえが別の部屋に移りたいと言い出したりはしないかと、一晩中、寝顔を見ていたわ。

チャングム:そうだったんですか。

ハン最高尚宮:わたしって、意地っ張りで意地悪でしょう?
チャングム。

チャングム:はい。

ハン最高尚宮:みんなおまえを誤解しているわ。
おまえの良さは、人より秀でていることではなく、何があってもひるまず、前へ進むことよ。
皆が諦めても、おまえだけは立ち上がる。おまえは、投げ出されても、花を咲かせる花の種。
だから、人よりつらいことが多いのよ。でも、チャングム。

チャングム:はい。

ハン最高尚宮:わたしも、おまえにつらいことを頼まなければ。
わたしが逝っても、おまえは前へ進みなさい。

チャングム:最高尚宮様。そんなことをおっしゃるのなら、おとなしく黙っていてください。
もうすぐ済物浦です。船に乗れば休めますからね。

ハン最高尚宮:ええ。
そうね。


ママニム。がんばってください。
ママニム。がんばっていますか。
ママニム。わたしから離れてはいけません。
ママニム。海ですよ。
ママニム。眠ってはいけません。
ママニム。手を動かしてください。
ママニム。足も動かしてください。


チャングム:最高尚宮様。海老の和え物を覚えてますか。
味を描く能力を目覚めさせるために、最高尚宮様が作らせた。
作り方を教えてください。忘れてしまったんです。

ハン最高尚宮:まず海老を洗うの。

チャングム:洗ったら次は。

ハン最高尚宮:海老の背綿をとる。

チャングム:何で。
何を使って。

ハン最高尚宮:くしよ。

チャングム:その次は。
どうするんです。

ハン最高尚宮:塩。

チャングム:塩を振るんですね。
振ったら次は。

ハン最高尚宮:ああ、チャングム。

チャングム:塩を振ったら次は。

ハン最高尚宮:宮中に戻っておくれ。

チャングム:塩を振ったら次は。
どうするんですか。

ハン最高尚宮:宮中に戻っておくれ。

チャングム:蒸すんですよね。
蒸すんですよね。

ハン最高尚宮:チャングム。

チャングム:そんなふうに呼ばないでください。
母が亡くなったときの事を思い出します。
最高尚宮様。
最高尚宮様。

ハン最高尚宮:わたしは、先に宮中に戻るわ。
詫びの言葉は、おまえが戻ってきたら言うわ。
チャングム。

チャングム:最高尚宮様。
眠ったらいけません。
もう着きましたよ。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ブログを読ませていただいたらまた泣けてきました。
ハン尚宮とチャングムの愛情あふれるやり取りが好きで今まで見てきたので何で真面目に生きてきた二人がこんな目に合うなんてとやるせない思いがします。
その点、ホジュンでは今のところ(ユウィテが亡くなったところ)陰謀で誰かにはめられるなんて事はなく最終的には真面目に正直に生きているホジュンが報われるような形になっているので安心して見ているのですが、この先何かあるのかしら。
テハチム
URL
2007/07/30 23:52
テハチムさん。あるんですよー、あるんですよ!
脇役の、とてもいい人が、どうしてこんなことになるのか、という悲しいできごとが。そして、「ホジュン」では、あの、チャングムとミンジョンホをいじめたイグァンヒと同じ顔の人がまた、ホジュンとイダヒとイェジンと、チャングムの王様と同じ顔のとてもいい人をいじめるんですー!!
てるてる
2007/07/31 19:50
やはり「ホジュン」でもこの先いろいろあるんですかぁ。心して見ることにします。「チャングム」に出てきた俳優さんが「ホジュン」でも活躍されてますね。チェパンスルがいい人に見えてしまいそうになった事もありました。
テハチム
2007/08/01 19:29
チェパンスルを演じたイヒドさんが、「ホジュン」では、とてもおもしろい役をしていますもんね。あれでわたしもイヒドさんがすきになりました。どこかのインタビューで、チェパンスルのときは、もっと悪のカリスマをかもしだすべきだったとか、言っていました。
terutell
2007/08/01 19:58

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