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http://www.asahi.com/obituaries/update/0524/TKY200705240227.html 作家の大庭みな子さんが死去 2007年05月24日13時37分 「三匹の蟹」「寂兮寥兮(かたちもなく)」などで知られる、作家で日本芸術院会員の大庭みな子(おおば・みなこ、本名・美奈子)さんが24日午前9時14分、腎不全で死去した。76歳だった。葬儀は近親者で行う。喪主は夫利雄さん。 http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070524i406.htm?from=main4 「三匹の蟹」で芥川賞、作家の大庭みな子さんが死去 「三匹の蟹」「津田梅子」など、女性の感情と知性の根源を掘り下げた作品で知られる作家の大庭みな子(おおば・みなこ)さんが、24日、亡くなった。 (2007年5月24日15時4分 読売新聞) 私にとっては、大庭みな子といえば第一に思い浮かぶのは、『がらくた博物館』である。 大庭みな子の小説のなかで最初に読んだ作品である。 古本で見つけて買った。
書き出しの文章から引かれたのだが、それというのも私は、ドストエフスキーの小説が好きで、中学時代から社会人になるまで、何度も『罪と罰』を読み返したり、『地下室の手記』『カラマーゾフの兄弟』『白痴』なども好きで、ついで、トルストイの『アンナ・カレーニナ』やチェーホフの『かもめ』にも手を出してみた、というぐらいで、また、岩波文庫の『ロシア民話集(上)(下)』が、『聊斎志異』と並んで大好きで、とにかく、ロシア人のなまえや、ヘンなロシア人、荒唐無稽なロシアのおはなし、と同じ雰囲気のある、大庭みな子の書き出しが、気に入ったのであった。
まだ「かたづけられない女」という言葉がはやるよりもずっと前に、こういう文章を読んだのだが、愚かにも私は、マリヤ・アレクセエヴナのような暮らしに憧れ、ひとりでアパート暮らしをしているときに、ちょっとこれと似たような暮らし方をしたものだった。 『がらくた博物館』は、マリヤ・アレクセエヴナの語りを中心とする「犬屋敷の女」、マリヤの友達のアヤの語りを中心とする「よろず修繕屋の妻」、マリヤの勤める店の主人のカルロスと、マリヤが遠くにいる娘に会いに行っているあいだに観光に来てカルロスの恋人になるスウを中心とする「すぐりの島」の三部作になっている。
参照 ↓ http://www.geocities.jp/pluto_naoko/january14.html 誰が何と言おうと、小説のおもしろさというのは、語りのおもしろさだ、と教えてくれたのが、『がらくた博物館』だった。『聊斎志異』や『ロシア民話』などと同じようにおもしろいのが、『がらくた博物館』だった。この小説を読んでから、大庭みな子の作品はほとんど読んだ。どれもおもしろかったが、やはり、『がらくた博物館』が一番、魅力的である。 いつか私も死んだら、あの世で大庭みな子さんに会って、おもしろい小説を書いてくれてありがとうございました、と言いたい。 |
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