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「宮廷女官チャングムの誓い〜大長今〜完全版」第十三回を見た。 http://www3.nhk.or.jp/kaigai/chikai/story/story_13.html 前の「第12回」のラストで、ハン尚宮が、料理の競い合いの助手を務める上級内人に、チャングムを選んだ場面の続きから始まる。チャングムやクミョンよりも年上のチョバンが、自分がハン尚宮の助手に選ばれなかったのを悔しがっている。チャングムの親友のヨンセンが、料理試験でチャングムが作ったスンチェのマンドゥが皇太后に褒められたり、狩のときにチャングムが泉の水を汲んできて汁を作った冷麺を王が褒めたりしたことを引き合いに出して、いかにチャングムが優れているかを強調するが、かえって、チョバンに頭を叩かれて痛い思いをした。 それにしても、競い合いに負けたほうは水剌間からいられなくなるというのに、助手に選ばれたいと思うのは、どういうわけか。こういうときにはどちら側にも選ばれないほうがいいな、と、ミン尚宮やチャンイあたりなら思いそうな気がするが、実際に彼女達が「細く、長く」生きていきたいというせりふは、もう少し後の回で出てくる。 ミン尚宮は、ハン尚宮もチェ尚宮もいなくなった後は、自分が最高尚宮になるから、そうしたら贔屓してあげるわ、安心なさい、とチョバンに言う。もっとも、ドラマの後半になってその言葉通りに最高尚宮になったときには、チョバンはドラマからいなくなっていた。かわいそうに。 チャングムは、ハン尚宮に、自分を娘のように思ってくださるのはありがたいが、情に流されてはチョン最高尚宮の志を継ぐことはできないから、自分を上級女官にするのはやめてください、と抗議する。ところが、ハン尚宮は、チャングムには、料理をする者に一番必要な能力、しかも、ハン尚宮にも、チェ尚宮にも、クミョンにもない能力を持っている、という。それは、「味を描く能力」で、それこそが、スンチェのマンドゥを作ったり、冷麺の汁に泉の水を使ったりすることを可能にしたものだった。この能力を身に着けさせるために、ハン尚宮は、チャングムをこどものときから、料理をさせずに、塩味のするものを調べさせたり、いろいろな水や山菜を調べさせたりして鍛えてきたりしたのだった。 しかし、チャングムは、味覚を失ってしまっては、「味を描く能力」も発揮できないのでは、と尻込みする。ハン尚宮は、チャングムを叱りつけて、明日の朝、調理場に来るように、と命じた。 この後、吹き替え版ではカットされていた場面がある。チャングムが建物の間を歩きながら、こどものときの、山菜をとったときのことなどの、ハン尚宮の言葉を思い出している。ハン尚宮も、部屋で、塩味のするものについて教えたことなどを思い出している。 翌日、ハン尚宮は、海老の和え物を作りなさい、とチャングムに命じる。これまでに作ったことがない料理を、まず、えびに合う食材を揃えさせるところから初めた。そして、途中で、味見をしてはいけない、と叱った。そしてまた、自信が持てないチャングムを、自分が信じられなけらばハン尚宮を信じなさいと叱った。 和え物のたれをつくるとき、松の実の粉をといた汁に、何を混ぜ合わせるか、チャングムは迷った。水とか、何かの戻し汁のようなものとか、いろいろなものをいれかけたが、最後に、海老の煮汁をいれた。ハン尚宮がそのいちいちに反応し、海老の煮汁をいれたときに、ほっとした表情をする。 できあがった海老の和え物を味見したハン尚宮は、その味については何も言わずに、今度は、豆腐のチョンゴルを作りなさい、と命じる。 チャングムは、海老の和え物がちゃんとできていたかどうかききたいのに、何も教えない。こういうところは、ぬか喜びさせないように慎重にしているのかもしれないが、チャングムがかわいそうである。もっとも、初め、海老に合う食材を揃えられたときに褒めたら、チャングムが、実は、前に御膳に上がる料理を見たことがあるので……と言ったので、今度は、褒める前に、もう一つ、確認を、と思ったのかもしれない。 チャングムは、豆腐のチョンゴルも、みごとに作り上げた。今度こそハン尚宮は、喜びの色にあふれ、褒め言葉を出し惜しみしなかった。 ここは、見ている私も、涙が出て来た場面だった。 「尚宮様。ほんとですか。ほんとにこれでいいですか。ほんとにおいしくできていますか」 調理場に差し込む光りの中で、向かい合って立つふたり。 夜、ハン尚宮の部屋で向かい合ってすわってすわり、ハン尚宮は、盲目の魚売りが触覚と嗅覚だけで新鮮な魚を選り分けていたのを見て、チャングムにも、触覚と嗅覚だけで料理を作ることができるはずだ、そのために「味を描く能力」を身につける修業をさせてきたことを思い出した、と話す。チャングムも、もう二度と諦めたりしないと誓った。ハン尚宮は、それでも味覚が衰えては料理人としてつらいだろうから、わたしは良い医者を探すからおまえは「味を描く能力」を磨くことに専念しなさい、と励ました。 ハン尚宮が、チャングムの「味を描く能力」、新しい料理を作り出す能力に賭けたのに対して、チェ尚宮は、五代続いて最高尚宮を輩出したチェ一族の蓄積した料理の伝統を最大限に生かすことにし、クミョンに、最高尚宮の秘伝の書を示す。 「滅亡した高麗朝の時代から始まり、水剌間を仕切る最高尚宮に代代伝えられてきた料理の書です。 この書物こそ、チャングムの母パクミョンイが、最高尚宮に受け継がれる秘伝の書に母の無念を綴っておくれ、と遺言した、あの書物である。ミョンイの事件は、燕山君の太皇太后の料理に毒が入れられたことに関連して起こったできごととして、書き込まれることになる。しかし、今はまだ、チェ尚宮もクミョンも、チャングムがそんな遺言を実現するために女官になったことなど、知る由も無い。ハン尚宮も。 チェ尚宮は女官長から、そろそろ、皇太后殿や中宮殿の尚宮達と図って事を起こそうと思っていると聞かされる。チェ尚宮もまた、ヨンノに、ハン尚宮とチャングムの動向を探らせるために、クミョンとチャンイと同じ部屋から、チャングムとヨンセンの部屋に移らせた。そして、チョン最高尚宮には、ヨンノがチャンイに悪い遊びを教えるので引き離した、と説明した。実際、ヨンノはチャンイにマージャンを教えて、かなり、巻き上げていた。チャンイは、チェ尚宮の企みなど知らないので、ヨンセンやチャングムに向かって、わたしが食べ物にしか興味がなくて、ヨンノに誘惑されたから悪い遊びを覚えてしまったことを、チェ尚宮様はさすがに見抜いてくださったと喜んでいた。 女官長がことを起こすよりも前に、宮中で新しくつけた味噌の味がおかしくなる、という椿事が起こり、味噌の味は国の吉凶をも左右するというので、水剌間だけでなく、宮中全体の大事件となった。女官長は、ここぞとばかりに、水剌間の最高尚宮の責任であるといって責め立てた。 チョン最高尚宮は、味噌の管理をする醤庫の尚宮に、「雨にあてたのではないか。日にさらす時間が足りなかったとか」と問い質すが、尚宮は、チョン最高尚宮が醤庫にいた頃からそばで見ていた通りにしている、という。 チョン最高尚宮は、水剌間の威信にかけても原因を突き止めて元の味噌の味を取戻すこととし、ハン尚宮とチェ尚宮に、これを、料理の競い合いの最初の課題として取り組ませることにした。 吹き替え版ではカットされていたが、ハン尚宮とチャングムが、味噌の味が変わった原因を突き止めてくれたらいいですね、とヨンセンが言う場面と、最高尚宮が、わたしもそう思っている、と言う場面がある。 ハン尚宮とチャングム、チェ尚宮とクミョン、二組に分かれて、宮廷から出て行くが、チェ尚宮は、チェパンスル商会が宮中に納めている塩のことが気に懸かり、兄の屋敷を訪ねる。すると、チェパンスルは、オギョモから、急に巨額の資金を調達してくれ、と頼まれたので、宮中に納める塩のうち、水剌間に納めるもの以外は、上等の塩とそうでない塩とを混ぜて納めた、と話した。チェ尚宮は驚き、いくらなんでもやりすぎです、と怒る。チェパンスルは、これはオギョモも承知していることで、水剌間に納める塩は、パクプギョムが扱っている、と言う。 チェ尚宮は、とにかく、ハン尚宮がチェパンスルの屋敷まで、塩を調べに来るかもしれないから、質の悪い塩を隠すようにと言う。チェパンスルもあわててチャン執事に指示を下した。 ちょうどチャン執事と他の部下が、質の劣る塩を倉庫から取り除けたところに、ハン尚宮とチャングムが来て、点検する。そして、何の問題もない、と認める。 チェパンスルはうまくやったようだが、実は、宮中で、チョン最高尚宮は、水剌間以外の部署の塩の質が劣ることを見抜いていた。それは、水剌間の作業場で塩を挽いていたヨンセンから、いい塩とわるい塩の見分け方をきかれて教えたときに、そばにいたチャンイが、それでは、他の部署の塩は悪い塩ですか、と言ったことからわかった。 「握った手を開いたとき、手につかないで全部落ちれば、良い塩だ。また味見してみて、塩辛さの後に甘味を感じれば、質の良い塩だと思っていい」チャンイは各部署の塩も醤油も舐め歩いている、とヨンセンがすっぱ抜いたが、食べ物にしか興味がないと自認するチャンイは、またそれなりに優れた感覚を持っていたのだった。チョン最高尚宮は自ら他の部署の倉庫に出向いて、塩の質が劣ることを確認した。 しかし、味噌の味が変わったのは塩のせいではなかった。クミョンが、宮中に納められた塩は、上等のものとそうでないものとが混ぜられていても尚、他の場所の塩よりもずっと質が良いことを発見した。チェ尚宮には、結局、塩の味が変わった理由がわからなかった。しかし、麦を混ぜた味噌を味わってみると、いい味がしたので、それを宮中に持って帰ることにする。クミョンは、その味噌は、今までの味噌に比べて甘いので、そのまま食すのには向いているが、チゲに入れるには少し、辛味が足りないと評した。チェ尚宮は、それでも、他の味噌と混ぜて使えばもっといい味が出せる、と考えた。 一方、ハン尚宮とチャングムは、チェパンスルの屋敷から、次の目的地へ行く途中、市場で、カンドックとナジュテクの夫婦に会う。トックたちは、チュンジョチョナプタンで王子が麻痺したときにチャングムが助けてくれた御礼に、赤蟻酒を持って宮中に行くところだった。 ナジュテクが、松の花粉が入っているから、よく発酵して、いい味だ、という。しかし、チャングムは、宮中の味噌の味が変わってしまった原因を調べに行く途中なので、赤蟻酒は受け取らないで、ハン尚宮と一緒に行ってしまった。 カンドックは、チャングムとハン尚宮を手助けしようと決心する。街の占い師のところに行って、味噌の味がかわったのは、チマ岩の伝説で有名な、中宗の前の皇后シン(慎)氏の恨みによるもので、味噌甕に喪服を巻きつけて祀ったら呪いが解ける、ときいてきた。夜になって、トックは宮中に忍び込む。内侍達の目を避け、うまく味噌甕の置いてあるところに行き、喪服を巻きつけて、祈りを捧げた。 そこへ、ミンジョンホの率いる内禁衛の武官達が見回りに来て、トックを捕える。チョンホは、トックが、水剌間の内人ソジャングムのために、味噌の味を元に戻そうとして祈りを捧げていた、ときいて、驚く。そして、内侍府の長官と最高尚宮のいるところに連れて行く。 長官も最高尚宮も、確かにトックは宮中の料理人であると身許を保証した。長官は、チョンホをこっそりと呼んで、悪気のある男ではないから、ちょっと懲らしめてから釈放してやってください、と頼む。 チョンホは、トックとふたりきりで建物の陰に来ると、うってかわって、丁寧な態度で、チャングムさんのお父上とは知らず、失礼を致しました、と謝る。とんでもない、と言うトック。それにしても、ミンジョンホは、 「ほんとうに、チャングムの御父上なのですか」 と、遠慮が無い。 トックは、チャングムに会ったことがあるんですか、と尋ねる。 「何回かお会いしたことがあります」とのチョンホの返事に、 「一度じゃなく、何度も?」とつぶやく、カンドック、鋭い点を突いている。 チョンホはチャングムをかわいく思っていることがばればれ。それにしても、この間のノリゲのことを、なぜもう一度、確かめようとしないのか。そしたら、チャングムがノリゲの持ち主だとわかるのにー!! ハン尚宮とチャングムは、味噌玉を作っているお寺へ行った。味噌玉は、例年以上に質の良いものが出来ていた。チャングム達は、大豆をゆでているところや、味噌玉を洗っているところも見た。 ここの場面で、作業をしているのは、作務衣を来ている女の人なので、私は、なんで、尼寺でもないのに、女の人がいるのかといぶかしく思ったが、これについては、信者さんだろうと教えてくださった人がいる。 次に、ハン尚宮とチャングムは、味噌を漬ける甕を作っているところに行った。そこで職人の親方が、息子を厳しく叱りつけていた。ハン尚宮は後でその息子に、叱られた理由をきいた。 「うわぐすりの作り方が悪かったからです。 ハン尚宮は、この親方なら、不良品を納めるはずがないと判断した。 ハン尚宮とチャングムは、今夜は宿屋に泊まって、明日、船に乗って宮中に帰ることに決めた。宿屋をとろうと思った村では、味噌甕をある樹のそばに集めて、祀っていた。その理由を宿屋の親爺に尋ねると、その樹のある場所と、宿屋の隣の両班の家と、あるおばあさんの家と、三箇所が、おいしい味噌のできる場所なので、その三箇所に、村の人達は味噌甕を置いてもらうのだという。 ハン尚宮とチャングムはおばあさんの家に行って、味見をさせてもらった。ハン尚宮は、庶民が宮中よりも良い塩や味噌玉や甕を使うはずはないのに、宮中に優るとも劣らない味の味噌を作っていることを知り、不思議がる。チャングムは、味噌甕が置いてある樹のところに行き、ナジュテクが、赤蟻酒には松の花粉が入っているので良く発酵しておいしい、と言ったことを思い出す。 宮中では、女官長と最高尚宮とチェ尚宮が、麦の入った味噌で作った味噌チゲを、王の御膳に出していた。オギョモが、乾燥した気候が続いたせいでササンで火災が起こっているという報告をすると、女官長は、味噌の味が変わったのは不吉だといわれていますがそのせいではないかと身の縮む思いが致しますと言って、わざとらしくしおらしい態度をとるが、これは、チョン最高尚宮へのあてつけともとれる。その後で、女官長は、いかにも喜ばしいことのように、チェ尚宮がおいしい味噌を見つけてくれたと推薦する。中宗は、チェ尚宮が見つけてきた、麦の入った味噌で作った味噌チゲを食べて、おいしいというが、しかしやはり、以前の味噌のほうがおいしい、といい、なかなか、女官長やチェ尚宮の思い通りにはいかなかった。 それでも、女官長が最高尚宮やチェ尚宮と一緒に水剌間に来て、王はああ言ったけれども、チェ尚宮が持って来た麦の入った味噌でいいだろう、なんぞと言っているときに、ハン尚宮が、駆け込んでくる。まるでチャングムみたいに、味噌の味が変わった原因がわかりました、と最高尚宮に報告する。そこに今度は、チャングムが駆け込んできて、 「尚宮様、ありました! 尚宮様! 樹を切っていない場所が、一箇所だけありました!」と叫ぶ。師弟そろって、女官長やチェ尚宮をあきれさせた。チョン最高尚宮は、彼女達のノリに調子を合わせられそう……だが……。 まだチャングムやヨンセンがこどもだったとき、前の最高尚宮が急に宮廷から退くことになって、次の最高尚宮は誰かという噂話で、ミン尚宮が、ハン尚宮の料理は以前から王様にことのほか気に入られているとしゃべっていたが、味噌の味が変わった原因を突き止め、元の味噌の味を取戻そうとするときの真摯さは、やはり、王に「ことのほか」気に入られるだけのことはある、と思わせられる回だった。 *お料理教室 ドラマのあとで、ハン尚宮役のヤンミギョンさんとお料理の先生が登場して、「海老のテハチム」の作り方を紹介していた。 お料理教室で使っていた材料のなかに、日本で普通に売っているきゅうりがあった。 あれは、ドラマのなかでは、きゅうりに似ているが、もっと太いものになっていた。 食品関係のサイトで、チャングムのドラマのなかで使われていたものと同じなのかどうかわからないが、きゅうりを太くしたような野菜が、韓国のかぼちゃだと紹介されている。 http://store.yahoo.co.jp/kimuchipower/a5dba5d0a1.html 〔韓国かぼちゃ(ホバック) ズッキーニに似たかぼちゃの仲間です!〕 実際にドラマのなかで使っていたのは、きゅうりなのか、かぼちゃなのか、気になる。 *「味を描く能力」「人の能力を描く能力」 チャングムには「味を描く能力」があるが、ハン尚宮にだって、「人の能力を描く能力」がある、と指摘する御意見もある。まるで、「ガラスの仮面」の北島マヤと月影先生みたいである。 ↓ 宮廷女官チャングムの誓い 第13話「みそ騒動」完全版 今回のチャングムは「アウトプットをイメージせよ」 |
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チャングムの誓い・完全版 vol.13 みそ騒動
まずは、ハン尚官のこの言葉・・・ ...続きを見る |
美味−BIMI− 2007/04/21 16:26 |
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