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zoom RSS 移植用臓器摘出前の臓器保存処理に関する議論(2006年12月)

<<   作成日時 : 2006/12/14 20:34   >>

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生命学ホームページ 「脳死臓器移植」専用掲示板より

共同通信の大虚報 投稿者:もりけん 投稿日:12月 5日(火)02時08分5秒

共同通信が配信した虚報を、各紙がそのまま掲載している。

「死体腎提供、年100人を突破 移植ネット発足後初めて」という見出しの記事だ。
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=JOM&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2006120401000516

虚報にあたるのは「心停止後の提供は94人」「腎臓を心停止後に提供する場合には、本人の意思が不明でも家族の同意だけで摘出できる」「日本移植学会などによると、90年ごろには年間百数十人程度の提供があったが、その後、臓器移植法案の議論が活発化し、提供条件が厳しい脳死移植と混同されるなどして」という部分。

移植して機能しうる臓器を獲得するためには、

A:摘出する臓器に血液が凝固しないように抗血液凝固剤・抗血栓剤ヘパリンを投与する。

B:臓器のバイアビリティ維持のため、人工呼吸、心臓マッサージあるいは人工心肺による血液循環を行う。

C:摘出時に急速に臓器を冷却するため、生前に、脱血しながら冷却液を注入するためのカテーテルを挿入する。あるいは全身を冷却して心停止させる。

このABCの3点セットを行う必要がある。

3点セットのいずれの行為も、血液循環のある人体に対して行わないと効果はない。

・血流があるならば、3徴候死の宣告は不可能になる。

・死んでいない、生きている人間に、第三者(レシピエント)目的の致死的行為を行った医 師は傷害致死罪に問われる。

・3点セットを行う医師は「血流はあるが、死んでいる」と確信しなくてはできない。

・血流のある人体を死体扱いするには、法的脳死判定しかない。

結局、移植可能な臓器が獲得できたということは、原理的にも脳死臓器摘出を行ったことを示す。

1、日本移植学会も1986年に「人工呼吸器をつけたまま摘出、または人工呼吸器を外して直ちに摘出」するのは脳死腎臓摘出とした。1990年には、上記に加えて「脳死」でカテーテルをドナーの大腿動・静脈に挿入し心停止後に急速冷却する症例も脳死群とした。
参照:http://www6.plala.or.jp/brainx/1990.htm

2、腎臓移植の第一人者、太田和夫氏は1997年に、臓器移植法以前に「脳死臓器摘出は百数十例ぐらいやりました」と公言した。
参照:http://www6.plala.or.jp/brainx/1997.htm#19970929

3、関西医大事件の判決は、臓器摘出目的のカテーテル挿入は、ドナー本人の生前意思表示が不可欠とした。
参照:http://www.v-net.ne.jp/~pikaia/indexkansaihankcat.html

「腎臓を心停止後に提供する場合には、本人の意思が不明でも家族の同意だけで摘出できる」というのは、安易に沢山の臓器が欲しい日本移植学会、日本臓器移植ネットワークの公序良俗に反し、違法行為を助長する宣伝に過ぎないことは明白であろう。

共同通信の記事にある「心停止後の提供は94人」ではなくて、本当は「法的脳死判定を無視して、『心停止後の提供』と偽った「脳死」臓器摘出が94例もあった」という表現が正しい記事になる。

共同通信社は、発表物を吟味する能力を欠いた記者を再教育する必要がある。

以上


ちょっと誤解が。。。 投稿者:海外逃亡医 投稿日:12月 5日(火)19時10分45秒

もりけんさんの12月5日の投稿に関して、ちょっと誤解があるかと思います。私は、アメリカで移植医療に携わっている者ですが、心停止後の移植は、アメリカの場合、人工呼吸器を停止し、心臓停止を確認したあと臓器摘出手術を始めるので、「臓器のバイアビリティ維持のため、人工呼吸、心臓マッサージあるいは人工心肺による血液循環を行う。」を行うことはありえません。ヘパリンの投与とカテーテル挿入(挿入のみ、還流はしません)は家族の承諾があれば、心停止前に行うことも可能ですが、実際のところ、ほとんどの症例で今は、完全心停止後に行っているのが実状です。日本における心停止後の移植は、アメリカとはちょっと違い、ほとんどの場合、既に脳死になっています。脳死なのですが、脳死での摘出をはばかる家族の意見や、脳死よりの摘出の認められていない病院などで、心臓死を待って、摘出しているのが現状だと思います。そのため、共同通信の記事はあながち間違いとはいえません。


海外逃亡医さんへ 投稿者:もりけん 投稿日:12月 6日(水)01時06分25秒


(略)
あなたは「心停止後の移植は、アメリカの場合、人工呼吸器を停止し、心臓停止を確認したあと臓器摘出手術を始めるので、『臓器のバイアビリティ維持のため、人工呼吸、心臓マッサージあるいは人工心肺による血液循環を行う。』を行うことはありえません。ヘパリンの投与とカテーテル挿入(挿入のみ、還流はしません)は家族の承諾があれば、心停止前に行うことも可能ですが、実際のところ、ほとんどの症例で今は、完全心停止後に行っているのが実状です。」と、なにやらアメリカ合衆国では摘出手順が1種類しか行われていないようなことを書いていますが、そのようなことはありません。

その証拠に、弘前大学医学部第二外科教室の十束英志氏らが、米国ピッツバーグ大学移植センターにおける「心停止ドナーおよび心停止後蘇生ドナーからの肝移植の経験」を「今日の移植」2002年1月号に報告していますが、8例の心停止ドナーのうち4例は臓器摘出手術直前に予期せず心停止した。ほかの4例は手術室で気管内チューブを抜去し、心停止が確認された時点で臓器摘出を開始した。予期せず心停止したうち3例には「15分間の心臓マッサージ後に抗血栓薬ヘパリンが投与され臓器摘出を開始。大動脈遮断・保存液灌流までに24〜35分を要した」と報告しています。

逃亡医さん、30分間も心停止していたら臓器のバイアビリティが落ちると思いますが、保存液灌流まで24〜35分間に心臓マッサージなどしなかったのですか。

さまざまな瀕死状態があるのに、「人工呼吸器を停止し、心臓停止を確認したあと臓器摘出手術を始める」という単一の手順だけですむはずがないじゃないの。あなたは現場経験もないのではありませんか。

臓器のバイアビリティ維持のため、人工呼吸、心臓マッサージあるいは人工心肺による血液循環を行うことは、日本では1960年代から行われているじゃないの。
http://www6.plala.or.jp/brainx/1966.htm
アメリカではせずに移植可能な臓器が獲れるのですか。

日本臓器移植ネットワークの報告をみてみましょう。
http://www.jotnw.or.jp/datafile/vol.8/P9.pdfには、レスピレーターオフあり280例、オフなし999例とある。レスピレーターオフありが22%ということは、残る78%は人工呼吸器装着下に臓器を摘出したことを示す。呼吸停止という3徴候死ではない状態で臓器摘出した症例まで、「心停止下献腎」と報告している。

一方、人工呼吸器をオフするにしても、その判断は脳死認識なしで可能なケースは少数派でしょう。

心室細動が20分間継続しても、軽度障害で生存退院した例があるわけです。完全心臓停止を確認した後であっても、臓器摘出目的で抗血栓剤ヘパリンを投与し全身にいきわたらせるために心臓マッサージをする。それならば、臓器摘出直前まで意識のある可能性がある。とりわけアメリカの脳死宣告はムチャクチャですから。市立札幌病院の鹿野氏らのように「心蘇生しなくとも脳は生きている」患者を、生体解剖している可能性を考えなくていいのでしょうか。

逃亡医さん、基本的なことですが「心臓が停止した死後の臓器摘出」と騙して、脳死臓器摘出をしていいのですか。患者を、家族を、社会を騙しますか。騙しをいつまでも続けていいのですか。

信楽園病院脳神経外科部長の小林 啓志氏は「手術場に入れて、医師の手で呼吸器を止めて、心臓が止まった瞬間に臓器を取り出す。しかし、『取り出した瞬間は心臓が止まっていたから、これは心臓死で何ら問題がありません』と、こういう考え方を日本の医療の中に導入してゆくということは、結局、医師不信を先に延ばしてゆくというか、小手先のことだけだろうと思うのです。少なくとも、この手順をやるのだったら、その医師は、脳死ということを自分の倫理観として持っていなければならないと私は思います。というのは、脳死の段階で既に臓器を取ろうと決心し、手段を開始しているわけで、しかも、最後に自分の手で人工呼吸器をはずして臓器を取るならば、その人が、自分は脳死は信じないといったら、これは非常な矛盾だと思います」と語っています。
http://www6.plala.or.jp/brainx/1991.htm#19910123

逃亡医さん、「共同通信の記事はあながち間違いとはいえません」とレトリックですむ話じゃないんです。

以上


(無題) 投稿者:海外逃亡医 投稿日:12月 9日(土)20時24分8秒

何度も、すみません。まだ、誤解されているようです。ドナーには3種類あり、生体ドナー、脳死ドナーと心臓死後のドナーです。脳死ドナーの場合に、移植手術前に予期せず、心臓が停止した場合は、蘇生を行い、臓器摘出を行うことがあります。これが、弘前大学医学部第二外科教室の十束英志先生が述べられている[臓器摘出手術直前に予期せず心停止した4症例だと思います。[4例は手術室で気管内チューブを抜去し、心停止が確認された時点で臓器摘出を開始した]と書かれている4例は、いわゆるDCD donor (donor after cardiac death)の症例だと思われますが、これは、心臓死後のドナーということで、患者さんは、脳死ではありません。脳死ではありませんが、予後が悪いため、家族の承諾、了解のもとに、人工呼吸器を外すことにした症例のなかで、臓器摘出に同意された場合の臓器提出の方法で、この場合、蘇生を行うことはあり得ません。この二つを混同されているのではないでしょうか。先日の私の文章はこの DCD donor に限ってのコメントです。


脳死判定基準も満たさぬ患者の、人工呼吸器を外し、ドナー扱いする問題 投稿者:もりけん 投稿日:12月10日(日)23時39分30秒

海外逃亡医さん、ハワイのマウイ記念病院は、救命可能な脳不全患者も貧乏人ならば臓器を盗っているようです。
参照:総合ケア第12巻8号
http://www6.plala.or.jp/brainx/2002-8.htm#20020801

今年の日本渡航医学会では、北米滞在中の日本人で、家族らが現地の医師から「脳死」と説明されたにもかかわらず、帰国後に意識を回復した人が3人いたことが発表されました。
参照:http://www6.plala.or.jp/brainx/2006-7.htm#20050726

北米では、麻酔をかけた直後に脳死判定をしていますね。
参照:「脳死と臓器移植の医療人類学」
http://www6.plala.or.jp/brainx/2004-6.htm#20040625

こうなると海外逃亡医さん、あなたが「生体・脳死・心臓死」と言っても、私とあなたが同じことを話しているのか、確信がもてません。厳密には用語定義からはじめないと、有益な会話にならない恐れがあります。

そこで、何からでも始められますが、簡単なことからはじめましょう。十束英志(弘前大学医学部第二外科教室):心停止および心停止後蘇生ドナーからの肝移植の経験、今日の移植、15巻1号p100〜p104(2002年)における、手術室で気管内チューブを抜去し、心停止が確認された時点で臓器摘出を開始した4例について、海外逃亡医さん、あなたは「これは、心臓死後のドナーということで、患者さんは、脳死ではありません。脳死ではありませんが、予後が悪いため、家族の承諾、了解のもとに、人工呼吸器を外すことにした症例のなかで、臓器摘出に同意された場合の臓器提出の方法・・・」と書かれていますが、その理解で問題はないのでしょうか。

1、脳死判定基準も満たさぬ患者の人工呼吸器を外す問題

海外逃亡医さん、あなたが書いた「脳死ではないが、予後が悪い」について、十束氏は「脳死には至らぬものの蘇生不能な患者」と書いています。しかし、4例とも昇圧剤の投与量はゼロです。十束氏は「術前のドナー循環動態は安定しており」と書いていますから、「蘇生不能な患者」というものの本当は生命維持は可能だったのではありませんか?

「脳死には至らぬもの」とは「脳死判定基準を満たすほど重態ではないが、後遺障害が予想される」という状態と思いますが、その状態で人工呼吸器を外して死なせてよいのでしょうか。

気管内チューブ抜去から心停止まで14分から33分かかっています。「脳死判定基準を満たすほど重態ではないが、後遺障害が予想される」という状態ならば、呼吸困難の断末魔の苦しみを与える可能性が大きいのではありませんか。苦痛を与えつつ、殺して臓器を盗ることになっても構わないのでしょうか。

2、心臓死以前からドナー扱いする問題

海外逃亡医さん、あなたは「心臓死後のドナー」と書いていますが、心臓死をさせる前からドナー扱いをしています。それは手術室入室1時間前から抗血液凝固剤・抗血栓剤のヘパリンを投与しています。ドナーの1人は頭部外傷でした。1人は頭蓋内出血でした。ヘパリンは、血を固まらせないようにする薬ですから、頭部外傷や脳内出血患者には致死的状態に陥らせる恐れがあるため原則的に投与しません。しかも、この場合はドナーの救命目的ではなくて、第三者であるレシピエント目的で致死的にしうる薬剤を投与した。このような傷害致死行為になりかねない事を行う医師が、罪を免れるためには、投与する前からドナーは法的に死んでいなくてはならない。投与する医師本人にとっては、生物学的・医学的に死んでいると確信できなければヘパリンの投与はできないでしょう。

それから海外逃亡医さん、この4名のドナーは心停止時間4〜8分で大動脈遮断、ヘパリンと血管拡張液を混注した潅流液が潅流されています。このような短時間で、大動脈遮断、潅流を行ったことも、心臓死以前から皮膚・筋膜の切開、カテーテル挿入を行ったこと=ドナー扱いをしたことを示すと思いますが。

3、海外逃亡医さん、心停止4〜8分で人が死んでいるといえますか?

以上


(無題) 投稿者:海外逃亡医 投稿日:12月12日(火)06時35分57秒

できる範囲でお答えしたく思います。

1、脳死判定基準も満たさぬ患者の人工呼吸器を外す問題

海外逃亡医さん、あなたが書いた「脳死ではないが、予後が悪い」について、十束氏は「脳死には至らぬものの蘇生不能な患者」と書いています。しかし、4例とも昇圧剤の投与量はゼロです。十束氏は「術前のドナー循環動態は安定しており」と書いていますから、「蘇生不能な患者」というものの本当は生命維持は可能だったのではありませんか?

お話の症例はDCD (Donation after cardiac death) の症例と思われます。脳死ではないのですが、かなりの脳損傷があり、回復のみこみがあまりない状態の時のことと思われます。(このことを、いわゆる、癌の末期のような、意識はあるが予後が悪いため、安らかに死なせてほしいという、尊厳死・安楽死と混同されないことを希望します)おっしゃるように、ある程度は生命維持が可能な患者さんです。ただ、その予後が悪いため、家族が納得して、治療の中止を決定するわけです。

「脳死には至らぬもの」とは「脳死判定基準を満たすほど重態ではないが、後遺障害が予想される」という状態と思いますが、その状態で人工呼吸器を外して死なせてよいのでしょうか。

こういう患者さんの場合、家族との面接がもたれ、状態を説明し、治療方針を相談します。その選択肢は、「できるだけのことをしてほしい」というものから、「すべての治療を中止して、自然の成り行きに任せたい」というものまでさまざまにあります。その中間には、心臓停止がおこっても、マッサージは行わないでほしい、呼吸が切迫しても、挿管はしないでほしい、血圧が下がっても、あらたな昇圧剤は投与しないでほしい、今投与中の昇圧剤の増量もやらないでほしい、などなど、さまざまなレベルがあります。これらの中で、「すべての治療を中止して、自然の成り行きに任せたい」と言われた場合に限り、人工呼吸器をはずして、自然死を待つことになるわけです。つまり、家族に選択権があり、彼らが決定を行います。

気管内チューブ抜去から心停止まで14分から33分かかっています。「脳死判定基準を満たすほど重態ではないが、後遺障害が予想される」という状態ならば、呼吸困難の断末魔の苦しみを与える可能性が大きいのではありませんか。苦痛を与えつつ、殺して臓器を盗ることになっても構わないのでしょうか。

われわれの症例(24例)では、気管内チューブ抜去から心停止まで1分から27分かかっています。脳死ではないのですが、脳損傷は脳死に近く、痛みや、苦痛はないと推察されます。いずれにせよ、家族の希望は自然に任せるということなので、ただ、単に、治療を中止するということです。実際には、鎮痛剤などを投与することがほとんどだと思いますが、われわれ移植医はドナーの管理に立ち会うことは許されていないので、この件に関しては、麻酔科の先生に聞かれたほうが確かだと思います。

2、心臓死以前からドナー扱いする問題

海外逃亡医さん、あなたは「心臓死後のドナー」と書いていますが、心臓死をさせる前からドナー扱いをしています。それは手術室入室1時間前から抗血液凝固剤・抗血栓剤のヘパリンを投与しています。ドナーの1人は頭部外傷でした。1人は頭蓋内出血でした。ヘパリンは、血を固まらせないようにする薬ですから、頭部外傷や脳内出血患者には致死的状態に陥らせる恐れがあるため原則的に投与しません。しかも、この場合はドナーの救命目的ではなくて、第三者であるレシピエント目的で致死的にしうる薬剤を投与した。このような傷害致死行為になりかねない事を行う医師が、罪を免れるためには、投与する前からドナーは法的に死んでいなくてはならない。投与する医師本人にとっては、生物学的・医学的に死んでいると確信できなければヘパリンの投与はできないでしょう。

ヘパリンの投与や術前のカニューレ挿入に関しては、これも、その功罪を伝えたあと、家族の決定に従います。最近の症例では、術前にヘパリンの投与や術前のカニューレ挿入することはなくなり、すべて、心臓死を確認したあととなっています。

それから海外逃亡医さん、この4名のドナーは心停止時間4〜8分で大動脈遮断、ヘパリンと血管拡張液を混注した潅流液が潅流されています。このような短時間で、大動脈遮断、潅流を行ったことも、心臓死以前から皮膚・筋膜の切開、カテーテル挿入を行ったこと=ドナー扱いをしたことを示すと思いますが。

後述しますが、心臓停止確認後2-5分の観察時間のあと、臓器摘出手術を始めます。なれたものなら、皮膚切開後2-5分で大動脈遮断、ヘパリンと血管拡張液を混注した潅流液が可能です。つまり、心臓死以前から皮膚・筋膜の切開、カテーテル挿入を行うことは必要ありません。

3、海外逃亡医さん、心停止4〜8分で人が死んでいるといえますか?

詳しくはDonation after cardiac death in the US: History and Use. Journal of the American COllege of Surgeons. 203:208-225, 2006 をみていただきたく思いますが、最初はUniversity of Pittsburgh (1992)、ついでClveveland CLinic Hospital (1997)
最後にInstitution of Medicine (1997)がアメリカにおける、DCD のプロセスに関して、その標準的方法を決めています。その2001年度の改訂版によりますと、心臓停止確認後2-5分の観察時間を置いた後に、臓器摘出手術を始めるように求められいます。われわれはこの決定に従っています。

以上簡単ですが、お答えいたしました。前述の文献はアメリカにおけるDCD ドナーの現状をよくまとめたものですので、一度お読みになられたら、現状がよくわかると思います。


海外逃亡医さん、ドナー候補者家族へのヘパリン投与・カニューレ挿入に関する具体的な説明内容を、話し言葉で書いてください 投稿者:もりけん 投稿日:12月12日(火)21時49分18秒

海外逃亡医さん、あなたの12月12日(火)06時35分57秒の投稿について、たくさん聞きたいことはありますが、話が拡散する懸念もあり、また臓器移植法改定案に関する議論もなされておりますので、まず1つだけお教えください。

あたなの投稿では「ヘパリンの投与や術前のカニューレ挿入に関しては、これも、その功罪を伝えたあと、家族の決定に従います」と書かれています。では、ヘパリン投与やカニューレ挿入に関して、具体的に、どのような説明を、どのような言葉でしているのか、漏れなく書いてください。あなたが説明されているか否か不明ですが、医学的な功罪だけでなく、ヘパリン投与やカニューレ挿入に関する法律的事項に関しても、家族への説明文を書いてください。

以上


(無題) 投稿者:海外逃亡医 投稿日:12月13日(水)01時29分0秒

ドナー家族に直接接触することは、移植側としては許させていないので、直接の交渉はドナーコーディネーターが行っています。われわれは、ドナーコーディネーターに「術前に、ヘパリンの投与や術前のカニューレ挿入が可能かどうか、家族にその功罪をつたえたあと、聞いてほしい」とだけ、伝えています。最近、術前に、ヘパリンの投与や術前のカニューレ挿入がないのは、彼らがかなりネガティブに伝えているのではないかと想像していますが。。。

術前のヘパリンの投与や術前のカニューレ挿入の功罪ですが、「ドナーさんにはメリットはなく、むしろ、脳出血を起こしたりする害を与えることがあること。ただ、レシピエント側には、より還流のよい臓器が得られるので、メリットがあること」を伝えてもらいます。実際には、多くのドナー家族はいったん、臓器提供を決断した段階で、今度は、うまく誰かの役に立ってもらいたいという思いからか、レシピエントにメリットがあるならと承諾していただけたようです。最近術前のヘパリンの投与や術前のカニューレ挿入が減ってきているのは、一つには、ドナーコーディネーターが、術前のヘパリンの投与や(特に)術前のカニューレ挿入といったことをわずらわしく思っていることが多いからではないかと考えています。


日本ではドナー候補者家族に対する説明・提示文書がありますが、米国では? 投稿者:もりけん 投稿日:12月14日(木)00時23分24秒

海外逃亡医さん、ドナーコーディネーターがドナー候補者家族に対して臓器提供オプションを説明する際の、説明文書があるはずです。日

本では日本臓器移植ネットワークが説明文書を作成して、ご家族に提示して説明しています。

また説明文書以外に、ドナーコーディネーターがドナー候補者家族に説明する際のマニュアルがあるはずです。

英文でも結構ですから、貼り付けてもらえませんか。なお、その文書およびマニュアルの表現が、全米共通ではなくて地域毎に異なる場合は、「州レベルで異なる」「当病院で使用」など付記願います。


説明書 投稿者:海外逃亡医 投稿日:12月14日(木)01時54分43秒

われわれの OPO (Organ Procurement Organization)に問い合わせてみました。確かに、ドナー候補者家族に対して渡す、ブローシャーがあるそうです。このあと、届けてもらいますので、何とかして送ってみますが、量が多いと、書き写して、送るのは難しいかもしれません。ファックス番号があればお教えください。マニュアルに関しては、ある意味で企業秘密に属するもののようで外には出せないと思います。すみません。


とりあえず、お送りします。 投稿者:海外逃亡医 投稿日:12月14日(木)13時17分40秒

OPO からのブローシャーは4つ、さらに、100ページを超える、本が付いていました。すべては送れそうにありませんので、DCD に関するブローシャーの一部をここに、書き写してみます。(スキャナーは持ち合わせていません)

What Comes Next?
Helping you through the next few days.....

What did they mean by brain death?
There are two ways of deteming death: when the heart stops funtioning and when the brain stops functioning. Most people understand that when the heart stops, death follows, but not everyone understands what happens when the brain stops first.
When someone has suffered a severe trauma to the head, such as an injury from an automobile accident, gunshot wound or even a stroke, the damage to the brain can be so severe that the person cannot recover from it. Most organ donors are on ventilated support at the time of their death, meaning that a machine is supporting their breathing and heartbeat artificially. When the brain and brain stem cease to function, the result is called brain death. Once someone has suffered brain death, there is no way to make the individual alive again. it is not the same as being in a coma or a persistent vegetative state.

What is an "organ donation?"
Whether your loved one made the decision to become a donor on their own or you made the decision as a family, you have done something that is nothing less than heroic. In the midst of your tragedy and grief, you have given other patients hope for a renewed life through organ donation, and you have spared their families the very pain you are experiencing.
Organ donation is allowing your loved one's vital organs (like heart and lungs ) to be surgically recovered and made available to patients on the national transpalnt waiting list. A surgical team will remove there organs during an operation, and a few hours later, they will be transplanted into other patients who are suffering from life-threatening conditions. The surgical team takes great care to ensure that the donor's body is treated with the utmost respect and dignity throughout the recovery process.
The process of matching the donor's organs to the most appropriate recipient takes a few hours, as several transpaltn centers will need to be contacted.

Organ Donation after Cardiac Death
Organ donation offers comfort to grieving families and hope to patients in need. It allows something positive to come from a tragic and painful situation.
Organ donation is possible when someone has died under certain medical conditions. Some patients will be diagnosed with brain death, which means the brain stops working before the heart stops. Others will succumb to cardiac death, which means the heart stops working first.
Donation after cardiac death (DCD) is an option for families of patients who have a neurological injury and/or irreversible brain damage but do not meet the complete criteria for brain death. it allows them to honor their loved one's decision to be an organ donor.
After a physician has determined that a patient has no chance for recovery and the family has decided to withdraw life support, the family is offered the option of Donation after Cardiac Death. The decision to withdraw life support and the decision to donate organs are made independet of each other.

An End of Life Decision
If your loved one has suffered a severe injury or critical illness from which they have no chance of survival, the hospital team will discuss end-of-life decisions with you and your family. Among these decisions will be when and how to discontinue life support systems. This may be a very difficulat conversation, and you may wish to included all of your family members in the process.

The Option of Donation
Only after you and your family have made the deicion to withdraw mechanical life support will you be offered the option of organ donation. Donation should not be considered as a factor in discontinuing support. A representative from xxxxxxx will explain to you and your family what DCD means and give you an opportunity to ask any questions about the donation.

Consent and Evaluation
If youf family has agreed to donation, you will be asked to complete a consetn form. Your xxxx coordinator will perform various clinical tests to determine which organs can be recovered for transplantation. This process may take a few hours, and you will be able to be at your loved one's bedside on and off throughout this time.

Final Farewell
Your family together with your xxxxx coordinator and hospital staff, will decide where the life support machines will be removed. This process typically occurs in an operating room. In some situations, it may take place in the ICU or in an area close to the operating room. Your family will be given as much time as needed. When you are ready, your loved one will be transferred to the operating room, or the team will begin to make preparations in the unit.

Withdrawal and Recovery
Prior to the withdrawal of support, end-of-life comfort measures will be given to your loved one. These same measures would be given even if he or she wer not going to be a donor. After the removal of the ventilator, the heart will stop beating, and a physicain will declare cardiac death. On a case-by-case basis, families who wish to be in the operating room or ICU at the end of live may do so.
The recovery team will wait an additional five minutes before starting the recovery process. It is difficult to say exactly when the heart will stop following discontinuation of mechanical support. It could happen in a couple of minutes. or it may extend beyond an hour. If cardiac death has not occured wihtin one hour, donation no longer will be possible due to a decline in organ function. Your loved one will be brought to a patient room or remain in the intensive care unit for palliative care.

Renewed Life Through Transplantation
Your xxxx coordinator will let you know when the recovery operation has been completed and give you a limited amount of information on the recipients who soon will be getting their life-saving transplants. xxxx will continue to provide your family with aftercare support in the weeks and months to come.


xxxxはここのOPOの名称ですが、特定をさけるため伏せ字とさせていただきました。抜管前のヘパリン投与やカニューレの挿入に関する、説明文の有無について尋ねたところ、そういった文章は用意されてはいないとのことでした。その都度、コーディネーターが口答で説明するとのことです。

このブローシャーはここのOPOが制作したのもですので、それぞれのOPOによって違ったものがあると思います。我々の州だけでもOPOは5つあります。




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
新年おめでとうございます。
臓器移植の抱える数多くの問題点。きりがありませんね。
今日もこういう記事を目にしました。
何処に書き込めばよいのか判断が付きにくく目にとまったこの欄でご紹介します。


女児大量殺人、臓器目的か=民家で17遺体見つかる−インド
1月3日7時0分配信 時事通信

 【ニューデリー2日時事】インドの首都ニューデリー近郊のノイダで昨年末、住宅街の民家裏庭の溝から女児を中心に少なくとも17体の白骨化した遺体が見つかった。この家に住む実業家とその使用人の男性の2人が殺人などの疑いで逮捕されたが、遺体には胴体部分がなく、警察は犯人が臓器を売る目的で殺害した可能性もあるとみて調べている。2日付の地元紙が伝えた。

一国の中で真剣に議論されていても、グローバルな視点で眺めるととんでも無い要素が入り込む余地がたくさんありますね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070103-00000007-jij-int

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2007/01/03 14:43
Sさん、書き込みありがとうございます。ことしもよろしくお願いします。
御紹介の記事、私もきょう初めて見ましたが、捜してみると、毎日新聞でも去年の12月末に載っていました。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/india/news/20061230ddm041030017000c.html
同じような事件は、何年も前から、ロシアや、南米などで起こっていると、何度か目にしましたし、小説では日本でも同じことが起こっているという作品がありました。でも、去年の宇和島の病院の事件が起こるまでは、あんまり現実感がなかったみたいな気がします。こういう事件が、臓器移植法の改正にどういう影響を与えるかも、気になります。しかし、おっしゃるとおり、
>一国の中で真剣に議論されていても、グローバルな視点で眺めるととんでも無い要素が入り込む余地がたくさんあります

terutell
2007/01/03 23:02

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移植用臓器摘出前の臓器保存処理に関する議論(2006年12月) てるてる日記/BIGLOBEウェブリブログ
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