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zoom RSS NHKスペシャル「中絶胎児利用の衝撃」の感想

<<   作成日時 : 2005/04/09 23:23   >>

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NHKスペシャル「中絶胎児利用の衝撃」(2005/04/09)
http://www.nhk.or.jp/special/

[番組の要約]

中絶胎児の細胞が、脳梗塞やパーキンソン病などの治療に有効であるとして、世界各国で研究が進められている。と同時に議論も巻き起こっている。
USAでは国民的な議論が行われ、賛否両論かまびすしい。法律で研究は認められ、国家予算が投入されている。反対の立場の意見には、中絶胎児の細胞を利用するときには、まだ赤ちゃんがおなかのなかにいるときに妊婦に打診され、中絶の罪悪感が薄められ、中絶が誘発されたり、胎児の売買が行われるようになったりする、というものがある。
脊髄損傷の女性で中絶胎児の利用に反対している人もいる。
一方、難病の息子の治療のために、研究を推進してほしいと主張している人もいる。
ドイツでは中絶胎児の利用を全面的に禁止した。
日本では一箇所だけ、大阪の国立医療センターで研究している。これまで人間の胎児細胞を妊婦に打診して提供してもらってきて、貯蔵してある。人間の胎児利用については、厚生労働省の委員会での議論が進まず、指針ができないので、人間の胎児細胞を使った研究は今は止めて、実験はねずみで行っている。

日本の脊髄損傷の患者の会の代表の男性が、臨床応用を望んでいる。
車椅子に乗り、口にくわえた棒でパソコンを操作し、毎日、医療ニュースを見る。議論が進まないのは問題だと考えている。

中国に、中絶胎児の細胞移植を積極的に行っている病院がある。そこには、USA、ドイツ、オランダ、日本から、ALSの患者さんたちが来ている。
一人っ子政策で、出征前の遺伝子診断が義務付けられている(!)
オランダ人のハーマンさんが手術を受けた。
手術後、よくなったといって喜んでいる。
しかし数日後、家族の間で議論が起こった。
娘「おとうさんは、よくなったと思ってるだけよ。赤ちゃんが中絶されてるのよ」
妻「でも、そもそも捨てられる赤ちゃんよ」
娘「でも、命があったのよ。もしかしたらその女性にお金が支払われているのかもしれない」
妻「そうね。貧しい国でこどもがたくさんいる家庭は生活していけないだろうし。赤ちゃんには選択の余地はないものね」


欧米に追いつこうとする中国
大阪医療センターは、胎児細胞を全国の再生医療の現場に提供してきた。
しかし指針ができないので、今は提供を止めている。
大阪医療センターに保管される一億個以上の胎児細胞。


[感想]

……脳死と診断されたこどもの脳の再生に使おうという研究はないのだろうか……。

もしも……
脊髄損傷になった男性の患者さんに、たまたま損傷前に妊娠したあなたの妻のおなかのなかにいる赤ちゃんを中絶して細胞を移植すれば治療できる、というような話があったら、どうするのだろう。

もしも……
脊髄損傷やALSの患者さんに、あなたの親族の女性に妊娠してもらって中絶してもらってその細胞を移植すれば治療できます、という話があったらどうする……

帚木蓬生の小説では実際にそういう話があったけど 。

そうはいうものの
胎児細胞の利用は脳梗塞の治療薬でも研究されている。それだと、うちの母のために、研究してほしいと思ってしまう私だ。

とはいうものの
あなたのおかあさんの治療のために妊娠して中絶しますか? ときかれたら……こわくてとてもできない。罪深さが怖い。

国民的な議論とは?
わたしにとってこの議論の焦点は、わたしのおなかのなかに赤ちゃんがいるときに使われるのはいやだが、他人のおなかのなかにいる赤ちゃんが、わたしの肉親の病気を治すために使われるのならばよい、と感じてしまうところにある。
こっから先に進まん。


NHKスペシャル再放送予定
4月9日(土)放送の「中絶胎児利用の衝撃」→4月12日(火)午前0:15〜1:07(11日(月)深夜の放送)


*参照
受精卵は人か否か


*この番組に言及しているブログ
http://d.hatena.ne.jp/f_river_69/20050409
http://d.hatena.ne.jp/Checky/20050409
http://d.hatena.ne.jp/lime_drop/20050409
http://d.hatena.ne.jp/hayahiro823/20050409
http://blogs.yahoo.co.jp/shishira2004/201977/1475466.html?p=1&m=c&pm=l


*関連ニュース
中絶胎児ではなくて卵子だが、問題の質は似ていると思う。

幹細胞研究の進展の陰に、卵子を「売る」人たち
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050315-00000001-wir-sci

 カリフォルニア州では、 http://hotwired.goo.ne.jp/news/business/story/20041115107.html 医療目的のヒトクローニングを州予算で資金援助するという、野心的な計画(日本語版記事)が始動した。この計画にはさまざまな疑問点が提起されているが、なかでも研究に必要な大量の卵子を女性からどうやって集めるかという課題は、最も厄介な問題の1つとなる可能性がある。

 この倫理的なジレンマをはらんだ問題をめぐっては、珍しいことにキリスト教系の団体と女性の権利擁護団体が一致して懸念を表明している。キリスト教系の団体は、クローニングは科学の名の下に生命を創り出し、また破壊するもので、倫理に反していると考えており、女性の権利擁護団体は、商用目的であれば、排卵誘発剤の投与を受けて卵子を提供する女性に数千ドルの報酬を払うこともいとわないという風潮もあるため、貧しい女性が食い物にされることを恐れている。

 ボストン郊外の小さな非営利の研究所では、過去4年間にわたってひそかにごく少数の女性から有償で卵子の提供を受けている。提供者の女性はホルモンの注射を受け、一度に複数の卵子を「過剰排卵」して、研究用に供する。

 科学者たちは、クローニングは病気の治療――少なくとも病気の理解――に役立つと説明している。科学者の一部には、病気に苦しむ患者の細胞からクローニングで胚を作り、胚性幹細胞(ES細胞)を取り出してその成長を観察することで、病気の進行過程に関する知見が飛躍的に向上するとの意見もある。



*追加参照 2005/04/23
「まれびと」さんのサイトより
http://www.geocities.jp/marebit/TOP.html
[このごろのモノ を更新 4/20]

・4月9日にNHKスペシャルで「中絶胎児利用の衝撃」と題した再生医療に関するレポート番組が放送された。余りTVを見ないわが家は残念ながら見逃したのだが、脳外科のY先生がビデオを貸してくれるという。Y先生いわく、先生自身への反響も多く、そのように多数の声があがってくれば再生医療の実現もさらに前進する、たとえば厚生省HPなどへの積極的な働きかけが必要だとのこと。先生自らビデオを貸してくれるのは、わたしにそのささやかな音頭取りの一端を担えとの託宣かとも思う。(たとえばこんな感想のプログ:http://terutell.at.webry.info/200504/article_5.html

・かつて国立大阪に隣接した大手前整枝学園の移転に伴い受診が不便になっていた二分脊椎を専門とする泌尿器科のM先生に前述のY先生らが働きかけ、今月から月に一度の火曜日に国立大阪へ来て主に二分脊椎の患者を診てもらえるようになった。以前からの念願だそうだが、国立大阪を二分脊椎の拠点にしようというY先生らの環境づくりの一環と受け止める。



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NHKで
中絶胎児の医学研究利用に関するドキュメントが放送されていました。この胎児由来の幹細胞と呼ばれる細胞は再生医療などに利用するとこれまで治療不可能と思われていた病気を治すことが出来るかもしれない、ということで、既に試験的に治療が行われてもいます。 ...続きを見る
Demilog
2005/04/10 23:22
[メディア]中絶胎児利用の衝撃
いくら考えても難しい問題だと思った。 4月9日放送のNHKスペシャル「中絶胎児利用の衝撃」の再放送を観た。今、最先端医療を担うバイオテクノロジーの世界で、胎児細胞に大きな注目が集まっているという。分裂能力が旺盛で、神経や筋肉などさまざまな組織に分化する「幹細胞」が数多く含まれており、これを移植すれば、患者の損傷した組織を再生できるというのだ。 アメリカの企業は、胎児細胞から神経細胞を作り出し、パーキンソン病など脳に疾患のある患者の脳に移植する研究を進めている。また中国では、すでに脊髄損傷患... ...続きを見る
ひぐらし天声人語
2005/04/12 21:15
胎児細胞移植
先日、NHKスペシャルの再放送で、「中絶胎児利用の衝撃」を見ました。 いやこれは本当に衝撃的で、いろんなことを考えさせられた番組でした。 さすがNスペ。 ...続きを見る
MY LIFE
2005/04/20 18:35

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