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zoom RSS 虐待を受けたこどもを脳死移植のドナーにしない体制づくりの提言

<<   作成日時 : 2005/02/03 00:02   >>

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日本小児科学会が、脳死と診断されたこどもからの臓器提供で、虐待を受けた場合を除外する提言を発表した、との報道がありました。虐待を見抜ける医療スタッフの育成や、病院から独立した公的な虐待監視チームが必要であり、「現時点では、小児脳死症例から被虐待児の排除が可能な病院は少ない」ので、提供は虐待対策の行き届いた病院から限定的に始めるように、と求めているとのことです。
昨年8月の学会調査の記事とともに紹介します。

asahi.com
http://www.asahi.com/

脳死臓器提供、虐待受けた子は除外 小児科学会が提言 (02/02 16:50)
http://www.asahi.com/science/update/0202/001.html
 脳死になった小児からの臓器提供を認める場合の条件を検討している日本小児科学会(衛藤義勝会長)は、虐待を見抜ける医療スタッフの育成や、病院から独立した公的な虐待監視チームの必要性を訴える提言を公表した。同学会は被虐待児を提供者にさせない原則を確認している。

 学会が、小児の救急患者を診療する学会認定病院や救命救急センターにアンケートしたところ、虐待をした親の8〜9割がそれを隠そうとうそをついていた。さらに脳死状態だったり重症だったりした129件のうち、虐待だと確定するのに60日以上かかったケースが9件あった。

 これを受けて提言は、医療現場で虐待を見抜く難しさを指摘し、「現時点では、小児脳死症例から被虐待児の排除が可能な病院は少ない」と結論づけた。仮に、脳死の小児からの臓器提供が可能になったとしても、提供は虐待対策の行き届いた病院から限定的に始めるよう求めている。

 一方、学会は、何歳なら提供の意思が自分で決められるかについて、現行法を前提に「12歳程度(中学生程度)ならば意思表示は可能」とする案を理事会で了承している。しかし、移植推進を望む関係者からの反発や、移植法改正論議への影響を配慮し、今回は公表を保留した。

 小児の脳死判定基準の検証については「症例の蓄積がない」として結論を先送りし、脳死の小児からの臓器提供をめぐる議論の難しさを改めて浮き彫りにした。

 現行の臓器移植法では15歳未満の子どもからの臓器提供が事実上、できないため、小児患者を中心に海外で移植を受けようと渡航するケースが後を絶たない。こうした状況を受け、学会は03年に委員会を作り、議論してきた。


虐待察知、医師だけでは限界 うそつく親大半 学会調査(08/01 10:15)
http://www.asahi.com/national/update/0801/006.html
 虐待を受けたと疑われる子どもが脳死状態や重度障害になったケースの大半で、親が医師にうそをついていたことが、日本小児科学会の全国調査で分かった。親らが虐待を告白した先は医療者よりも警察の方が多く、医師だけで虐待を見抜くのが難しい実態が浮き彫りになった。

 全国の病院の小児科や救命救急センター計65施設にアンケートを送り、29施設から45の虐待例について回答を得た。当初事情を聴いた父親19人のうち16人、母親23人のうち19人が、医師に虐待の事実を偽ったり知らないと答えたりしていた。

 親らが虐待を告白した先は、警察が12例、医師や看護師らの医療者が9例で、半数以上の例ではっきりとした告白がなかった。医師は、不自然な外傷や他人からの目撃情報、入院中の親子の様子などをもとに虐待を疑っていた。

 調査は、家族の承諾だけで子どもからの脳死臓器提供ができるとする自民党調査会の臓器移植法改正案を受けて実施された。調査結果を受けて学会では、虐待対策の専門医の養成や、医療機関内の委員会の整備、ケースワーカーらをまじえた地域の公的専門家チームの設置などを訴えている。

 調査をまとめた谷澤隆邦・兵庫医大教授(小児科)は「現状のままでは虐待で脳死になった子の見逃しが生じてしまう。子どもの脳死臓器提供の有無にかかわらず、虐待を見抜くしくみをもっと強化するべきだ」と話している。



なお、上記の提言は、昨年12月、日本小児科学会雑誌第108巻19号に掲載されていたことが、「『脳死』・臓器移植に反対する関西市民の会」のサイトで報告されています。提言の内容も読むことができます。

「脳死小児から被虐待児を排除する方策に関する提言
小児脳死症例から被虐待児を排除可能な病院は少ない
早急に整備を 院内虐待対策委員会と公的監視チーム」
http://fps01.plala.or.jp/~brainx/news2004-12.htm


*参照
日本小児科学会の提言「小児脳死臓器移植はどうあるべきか」(2003年4月26日)
http://plaza.umin.ac.jp/~jpeds/saisin.html#50

スギケンのホームページ
http://web.kamogawa.ne.jp/~sugimoto/index.htm
「子どもの脳死・移植」(杉本健郎著、クリエイツかもがわ、2003年)
http://www.creates-k.co.jp/books/756_x.htm

臓器移植法改正案関連記事(2004/10)「脳死・移植」についての Q. and A.(小児科医編)
http://terutell.at.webry.info/200501/article_12.html



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