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zoom RSS 2005年2月に入って3件の脳死臓器移植

<<   作成日時 : 2005/02/25 11:07   >>

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2005年2月15日、16日、23日に、脳死と診断された患者からの臓器移植が行われました。それぞれ、1997年の臓器移植法施行後、32例目、33例目、34例目の脳死臓器移植です。32例目と34例目とは、どちらも、脳死臓器提供者の家族の要望で、患者の年齢は公表されていません。また、33例目では、臓器提供意思表示カードの記載に不備がありましたが、昨年、厚生労働省が柔軟な解釈で有効と認める範囲を広げたため、提供されることになりました。


〔32例目(法的脳死判定は33例目)〕

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050214-00000234-kyodo-soci
「32例目の臓器移植へ 静岡の男性が提供」(共同通信) - 2月15日1時15分更新

 日本臓器移植ネットワークは14日、脳血管障害のため聖隷三方原病院(静岡県浜松市)に入院中の成人男性が、同日午後、臓器移植法に基づく脳死と判定され、心臓と肺を提供すると発表した。脳死判定は33例目で、移植が実現すれば32例目となる。
 心臓は国立循環器病センター(大阪府吹田市)で拡張型心筋症の60代男性に、肺は京都大病院で肺気腫の50代男性に、それぞれ移植される見通し。
 同ネットによると、男性は静岡県在住で、10日から入院。心臓と肺の提供に同意する意思表示シールを、運転免許証に張っていた。病院側から脳死状態になったとの説明を受けた家族が、免許証を提示したという。家族の強い要望で、男性の年齢は公表していない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050216-00000020-mailo-l22
「臓器移植:県内初の脳死判定 浜松の聖隷三方原病院、心臓と肺を摘出 /静岡」2月16日朝刊(毎日新聞) - 2月16日16時51分更新

 聖隷三方原病院(浜松市三方原町)に脳血管障害で入院していた男性が脳死と判定され、15日未明に心臓と肺が摘出された。肺は京都大医学部付属病院(京都市)に、心臓は国立循環器病センター(大阪府吹田市)にそれぞれ運ばれ、移植手術は順調に終了した。臓器移植法に基づく脳死判定は全国で33例目で、県内初のケースとなった。
 日本臓器移植ネットワークによると、心臓は拡張型心筋症の60代の男性に、肺は肺気腫の50代の男性に移植された。
 同日会見した同病院の荻野和功病院長らによると、ドナーの県内在住の男性は今月10日に入院。00年6月の日付と本人の署名が入った「臓器提供意思表示シール」を運転免許証に張っており、提供する臓器として心臓と肺に丸を付けていた。家族も同意したため、2回の脳死判定を経て摘出手術が実施された。
 荻野病院長は「マニュアルに沿って実施したが、臓器摘出は改めて大変だと実感した。ドナーカードを持つ人と、臓器を必要とする人との橋渡し役ができて安堵(あんど)感があります」と語った。
 県疾病対策室によると、県内では約90万枚のドナーカードが配布されている。【葛西大博】


〔33例目(法的脳死判定は34例目)〕

http://www.asahi.com/science/update/0216/001.html
「34例目の脳死判定、意思表示の柔軟解釈、初めて適用」(02/16 01:36)

 横浜市立大付属市民総合医療センターで、ぜんそく発作から心肺停止になり治療を受けていた50代の女性が15日、臓器移植法に基づく脳死と判定された。97年の法施行後、34例目の法的脳死判定となる。

 女性の意思表示カードには、提供の意思を示す文章の冒頭の番号に丸印があったが、提供臓器を指定しておらず、その他欄に「すべて」と書いてあった。従来は記載漏れで無効とされてきた例だが、日本臓器移植ネットワークは、記載の柔軟な解釈を認める昨年12月の厚生労働省通達を初適用し、家族の話などから「本人の提供意思が確認できる」と判断した。

 女性の家族は、心臓、肺、肝臓、膵臓(すいぞう)、腎臓、小腸の提供を承諾した。小腸は待機患者がおらず、肺は医学的な理由で提供が見送られた。提供臓器は、16日未明に摘出が行われる予定。

 心臓と膵臓は九州大、肝臓は北海道大、腎臓の片方は北里大(神奈川県)での移植が検討されている。その通りに移植が実現すれば、九州大での心臓移植は初めて、1人の提供者の臓器が九州から北海道までの広域に分配されるのは2例目となる。


〔34例目(法的脳死判定は35例目)〕

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050223-00000143-kyodo-soci
「34例目脳死移植へ 慈恵医大の女性患者から」(共同通信) - 2月23日16時52分更新

 日本臓器移植ネットワークは23日、慈恵医大(東京都港区)に脳動脈瘤(りゅう)破裂で入院中の女性が、臓器移植法に基づき35例目の脳死と判定され、心臓などが提供されると発表した。実現すれば脳死移植は34例目。
 心臓は国立循環器病センター(大阪府吹田市)で40代男性、肺は岡山大で30代女性、肝臓は名古屋大で40代男性、膵臓(すいぞう)と片方の腎臓は同時に東京女子医大で30代女性、もう片方の腎臓は東京医大八王子医療センター(東京都八王子市)で50代女性に、それぞれ移植される見通し。
 女性患者は23日午前、脳死と判定された。家族の強い要望で年齢は公表されていない。心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸、眼球を提供するとした意思表示カードを所持していた。小腸は待機患者がおらず移植は行われない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050224-00000126-kyodo-soci
「34例目脳死移植が終了 名古屋大では初」(共同通信) - 2月24日16時44分更新

 慈恵医大(東京都港区)で脳死と判定された女性からの国内34例目の脳死臓器移植は、24日午後に名古屋大で肝臓をC型ウイルス性肝硬変の40代男性に移植する手術が終わり、すべて終了した。
 名古屋大での脳死移植は初めて。
 心臓は国立循環器病センター(大阪府吹田市)で拡張型心筋症の40代男性に、肺は岡山大で肺リンパ脈管筋腫症の30代女性に、膵臓(すいぞう)と片方の腎臓は同時に東京女子医大で1型糖尿病の30代女性に、もう一方の腎臓は東京医大八王子医療センターで慢性腎不全の50代女性に、それぞれ移植された。


*参照1
臓器の移植に関する法律
第六条(臓器の摘出)
 医師は、死亡した者が生存中に臓器を移植術に使用されるために提供する意思を書面により表示している場合であって、その旨の告知を受けた遺族が当該臓器の摘出を拒まないとき又は遺族がないときは、この法律に基づき、移植術に使用されるための臓器を、死体(脳死した者の身体を含む。以下同じ。)から摘出することができる。
2 前項に規定する「脳死した者の身体」とは、その身体から移植術に使用されるための臓器が摘出されることとなる者であって脳幹を含む全脳の機能が不可逆的に停止するに至ったと判定されたものの身体をいう。
3 臓器の摘出に係る前項の判定は、当該者が第一項に規定する意思の表示に併せて前項による判定に従う意思を書面により表示している場合であって、その旨の告知を受けたその者の家族が当該判定を拒まないとき又は家族がないときに限り、行うことができる。
4 臓器の摘出に係る第二項の判定は、これを的確に行うために必要な知識及び経験を有する二人以上の医師(当該判定がなされた場合に当該脳死した者の身体から臓器を摘出し、又は当該臓器を使用した移植術を行うこととなる医師を除く。)の一般に認められている医学的知見に基づき厚生労働省令で定めるところにより行う判断の一致によって、行われるものとする。
5 前項の規定により第二項の判定を行った医師は、厚生労働省令で定めるところにより、直ちに、当該判定が的確に行われたことを証する書面を作成しなければならない。
6 臓器の摘出に係る第二項の判定に基づいて脳死した者の身体から臓器を摘出しようとする医師は、あらかじめ、当該脳死した者の身体に係る前項の書面の交付を受けなければならない。


*参照2
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/index.html

厚生科学審議会
http://www.mhlw.go.jp/shingi/index.html#kousei
疾病対策部会臓器移植委員会
http://www.mhlw.go.jp/shingi/kousei.html#k-isyoku
04/10/15 第18回厚生科学審議会疾病対策部会臓器移植委員会議事録(「臓器移植の意思表示カードについて」など)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/10/txt/s1015-5.txt

厚生労働省関係審議会議事録等 その他(検討会、研究会等)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/other.html
厚生科学課
http://www.mhlw.go.jp/shingi/other.html#kousei
健康局
臓器提供意思表示カードに関する作業班
04/10/14 第1回臓器提供意思表示カードに関する作業班議事録
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/10/txt/s1014-2.txt


*参照3
臓器の移植に関する法律第六条(臓器の摘出)の要件を変更するため、自民党・公明党は臓器移植法改正案を今国会に提出する予定です。この改正案では、本人が事前に書面で拒否していなければ家族の同意で臓器を提供できるなどとすることになっています。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050215-00000306-yom-soci
「15歳未満も臓器提供…移植法改正案、今国会提出へ」(読売新聞) - 2月15日14時37分更新

 自民党の脳死・生命倫理及び臓器移植調査会(佐藤泰三会長)は15日、15歳未満の脳死での臓器提供を可能にする臓器移植法改正案を、議員立法として開会中の通常国会に提出する方針でほぼ合意した。

 本人が生前に拒否していない限り、年齢を問わず家族の同意で臓器提供を可能とする抜本的な改正となる。小児の意思確認方法や虐待児の取り扱いなどについて慎重な意見もあり、詳細を今後協議する。公明党との間で作業部会を設けて最終的な法案作成を進め、有志の議員で来月中旬をめどに国会に提出する。

 改正案は、同調査会が昨年2月にまとめていた。焦点は〈1〉本人が拒否していない限り、家族の同意での臓器提供を可能にする〈2〉書面による意思表示があれば、親族に対し、優先的に臓器提供できる規定を新設〈3〉運転免許証や保険証への提供意思表示を可能にする――の3点。

 現行法では、脳死での臓器提供は、本人が事前に書面で同意していることに加え、家族の同意も必要。しかし今回は、提供条件を大幅に緩和することで脳死移植を増やす狙いがある。

 調査会では、脳死移植推進のため、法改正の必要性が強調される一方、15歳未満の小児の「提供を拒否」する場合の意思表示のあり方や、虐待を受けた子どもを対象外とする方法などについて慎重論も出た。脳死をすべて「人の死」と規定するかどうかについても、今後議論する。

上の記事では、【脳死をすべて「人の死」と規定するかどうかについても、今後議論する。】と述べています。つまり、今まで、「○例目の法的脳死判定」などと表記して、臓器提供の意思表示をしている人に対して、臓器移植法第六条に基づいて行われた「法的脳死判定」が報道されてきましたが、一方、臓器提供の意思表示をしていない人々に対しても、「臨床的脳死」の診断が行われてきました。
「法的脳死判定」では死亡が宣告され、交通事故などの場合は検視も行われます。この「法的脳死判定」には臓器提供意思表示カードで本人の同意が記載されていなければなりません。
一方の臨床的脳死診断では、死亡は心臓が停止するまで宣告されず、検視は心臓停止後に行われます。
検視は脳死の状態で行われるか、心臓停止後に行われるかで、注意するべき事が異なります。たとえば、脳死の人のからだは、皮膚のすり傷などは自然に治癒しますが、心臓停止後のからだは、皮膚のすり傷は治癒しません。また、脳死の人のからだには床ずれができますが、心臓停止後のからだは、床ずれができるより前に腐敗が始まります。
上の記事の調査会では、この臨床的脳死と呼ばれてきたものも、法的に死亡を宣告するのかどうかなどについて、議論することと思われます。
臓器提供の場合に本人同意を必須の要件としないのならば、法的脳死判定にも本人の同意を必要としないという改正案になると思われますので、臓器提供してもしなくても、脳死の診断には本人の同意を必要とせず、死亡宣告をする、という内容をめざすと思われます。

「てるてる日記」では、この、本人の同意がなくても家族同意だけで臓器提供できるとする改正案に反対しています。

家族に対して移植コーディネーターなど病院スタッフによる、巧妙な働きかけが行われて臓器提供に誘導される危険があります。
本人の意思表示を尊重するべきです。
むしろ、成人は、家族同意なしでも本人の同意があれば提供できるようにするべきです。
未成年は、親など養育者の同意を必要とするべきです。
また、幼いこどもの場合は第三者による調査・確認を必須とするべきです。

「脳死」という状態をどう考えるか、の正解はありません。

*参照4(「てるてる日記」より)
家族同意による臓器提供 vs. 本人同意原則厳守
http://terutell.at.webry.info/200501/article_16.html
家族同意で臓器提供、自民が移植法改正案提出へ
http://terutell.at.webry.info/200502/article_5.html


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