てるてる日記

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zoom RSS 卵子提供のルールは……?

<<   作成日時 : 2005/01/28 17:39   >>

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googleで「卵子提供」「卵子ドナー」を検索すると、卵子・精子の提供者を募る「不妊治療」「代理母・代理出産」のサイトがたくさん見つかります。

最近の、卵子提供に関するニュースには以下のようなものがあります。

Romanian said to be world's oldest mum
http://news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/nm/20050116/od_uk_nm/oukoe_odd_romania_pregnancy_2
ルーマニア、66歳の女性が世界最高齢出産(ロイター) - 1月17日12時9分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050117-00000299-reu-int
ルーマニアで16日、66歳の女性が長年の不妊治療の結果、女児を出産した。妊娠は体外受精で、今回が3回目の試みだった。ルーマニアのメディアは世界最高齢出産と報じている。

高齢出産の現実――見落とされがちな「提供卵子」(上)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050120-00000001-wir-sci
今回のアドリアナ・イリエスクさんのような事例を報じる記事の中でしばしば見過ごされてしまうのは、この妊娠には、本人の卵子が使われていないという事実だ。今回のケースでは、精子と卵子のいずれも、第三者から提供されている。イリエスクさんは実質的には、他人のDNAの代理母となったにすぎない。

高齢出産の現実――見落とされがちな「提供卵子」(下)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050121-00000008-wir-sci
著名人の場合、ただの一般人に比べて間違いなく有利な点が1つある。巨額の財産だ。米国では体外受精に1回当たり約1万2400ドルの費用がかかると米国生殖医学会が報告している。仮にこの費用を捻出できたとしても、確実に成功するとはとても言いがたい。体外受精の成功率は30%で、決して輝かしいものではない。


卵子提供が必要なのは高齢出産の場合だけではありません。さまざまな理由で、卵子の提供を受けないと妊娠できない女性がいます。

「卵子提供が必要」な不妊女性、45%の治療施設に(2005年1月23日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20050123so11.htm
第三者から卵子の提供を受けないと妊娠できない女性患者を抱える不妊治療施設数が、全体の45%あることが日本産科婦人科学会による全国調査で初めて明らかになった。 (中略)厚生労働省の審議会は2003年、第三者からの卵子提供を条件付きで認めたが、法的裏付けとなる新法制定の見通しはいまも不透明だ。


体外受精では、排卵誘発剤を服用して、通常より多めに卵子を採取することがあるので、余剰の卵子を他の不妊治療の患者に提供してもらうことも考えられています。

体外受精児:10万人超す 02年は76人に1人(毎日新聞 2005年1月27日 15時00分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20050127k0000e040083000c.html
体外受精によって国内で生まれた子どもが10万人を超えたことが27日、日本産科婦人科学会(日産婦、会長・藤井信吾京都大教授)の調査で判明した。体外受精児はここ数年、急増しており、今回集計された02年の出生数は1万5223人で、年間出生数115万3855人の1.3%に達した。
【人工授精と体外受精】精子の活動が十分でないなど男性側に原因がある場合、器具を使って精子を人工的に子宮内に入れる不妊治療法が人工授精。この方法で妊娠しなかったり、卵管が詰まっているなど女性側に原因がある場合、卵子を取り出して培養液中で精子と受精させた受精卵を子宮内に戻すのが体外受精。費用は人工授精が1回5000〜3万円なのに対し、体外受精は25万〜50万円かかる。体外受精の妊娠率は20〜30%前後とされる。


2003年〜2004年の、「第三者からの卵子提供」に関する新法制定の動きは、次のようになっています。

2003年4月10日: 厚生労働省生殖補助医療部会
第三者からの精子・卵子・受精卵の提供を認める。兄弟姉妹からの提供を認めない。代理出産を認めない。子の「出自を知る権利」を認める。

2003年6月28日: 日本産科婦人科学会
第三者からの受精卵の提供を認めない。

2003年7月15日: 法制審議会生殖補助医療関連親子法制部会民法の特例要綱の中間試案
第三者から提供された精子・卵子で生まれた子と、提供を受けた夫婦との実親子関係を認める。代理出産をした場合、出産者を実母とする。

2004年1月25日: 厚生労働省生殖補助医療部会
法案提出を断念。


ぬで島次郎氏の「研究対象者保護法要綱試案」は、「女性の生殖細胞、受精卵、胚の研究目的での産生、生育停止行為」を禁止しています。

"生きている提供者の保護のための法改正試案および研究対象者保護法試案"(200309.ぬで島次郎他)
http://www5f.biglobe.ne.jp/~terutell/200309Nudeshima.htm

4-2 (生殖細胞、受精卵、胚、胎児についての研究)
4-2-1 女性の生殖細胞、受精卵、胚、胎児は、研究利用を目的として発生させ、またはその生育を止めてはならない。
4-2-2 人の生殖細胞、受精卵、胚、胎児についての研究の許される範囲、特別な保護のあり方、実施条件等は、本法に基づく中央委員会の指針がこれを定める。
------------------------------------------------

4-1に示される妊婦等と、4-2に示される生殖細胞・胚・胎児とをあわせて、リプロダクティブ・ヘルスを包括する一つまたは複数の指針が中央委員会により作成されることを前提とする。その中で、妊娠可能性のある女性を胎児に危険が及びうる研究の対象とする際に妊娠検査を義務付ける、妊娠可能な女性に対し胎児に及びうる危険についての十分な説明と避妊指導を義務付ける、などこれまでに十分吟味されていない課題も検討したい。
------------------------------------------------

4-2に示す女性の生殖細胞、受精卵、胚、胎児についての研究や4-3の死体についての研究は、「本人の直接の益」の有無という概念で判断できるものではないが、胚などの提供者や死体についての研究を承認する遺族の心情を推察するならば、胚などの生育や死者の死因究明などそれ自体への知見を深めるための研究と、他の疾患の治療などに細胞を利用する研究とでは区別すべきであろう。胚または死者の細胞を他の疾患治療のための研究に利用する場合には、「本人に直接益のない研究」を許容する条件が適用されると思われる。


卵子提供が問題になるのは、不妊治療のときばかりではありません。クローン胚作成のときにも卵子が必要とされます。それも、体外受精の余剰の卵子の提供ではなく、そもそも不妊治療を受けていない女性たちから、研究目的で提供を受けた例があります。

「クローンの背後にいる女性」ジョセフィン・ジョンソン著、2004年3月8日、ワシントンポスト
粥川準二訳(みずもり亭日誌2004年4月)

http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=91038&log=200404
(2004年4月4日〜8日)
http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=91038&start=21&log=200404&maxcount=31
先ごろ韓国でヒト胚のクローンが行なわれたことについて多くの人を心配させているのは、ヒトのリプロダクティブ・クローニングが間近らしいということである。(世界中の科学者たちがその目標を積極果敢に追求してきた)技術的ブレークスルーと、そのような(非倫理的な利用途に導入しかねない、多くの科学的技法の)開発を進める企業は驚くことなく現れた。私たちを心配させるに違いないことは、そうしたクローン胚を作出するために、242個の卵子が16人の女性ボランティアから採取されたことである。

クローンをめぐる倫理的論議のなかで、卵子のドナー(提供者)ほど見過ごされてきたものはない。ヒトクローン胚を作出するために、科学者たちはヒトの卵子を手に入れ、その核を取り除き、ほかのヒト細胞(このケースでは卵丘細胞)に由来する新しい核を挿入する。この新しい存在は次に、自身を複製し始めるための化学的引き金を引かれ、ヒト胚のように発生し始める。韓国の科学者たちがその女性ボランティアたちから集めた卵子242個から、胚30個が作出され、それからたった1株の胚性幹細胞が誘導された。男性における必然的結果(精子提供)とは異なり、卵子提供は時間がかかり、痛みに満ち、リスクとともなう医療行為である。卵子ドナーは数週間に渡って薬品を投与され、その結果、過剰に排卵し、つまり自然な状態よりもはるかに多い卵子を一度につくる。妊娠可能な女性の多くは、それぞれの月経周期のあいだ、わずか1個の卵子を成熟させる。〔薬品による〕刺激を受けている女性たちは、一度に2、3個から10個以上のあいだの卵子をつくることができる。卵子は次に、彼女の膣を通じて中が空洞になった針を差し込むか、もしくは腹腔鏡手術で女性から取り出される。そうした刺激や卵子入手の過程におけるリスクには、発熱や頭痛、不眠、情緒不安、卵巣過剰刺激症候群、吐き気、嘔吐、嫌み、出血と感染が含まれる。そうした投薬による卵巣がんの危険性についての議論すら存在する。


*参照
受精卵は人か否か
http://homepage2.nifty.com/jyuseiran/main.html

第3回 厚生科学審議会生殖補助医療部会議事次第 (2001/09/03)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/0109/s0903-1.html

各委員からのお寄せいただいた御意見 (2001/09/03)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/0109/s0903-1b.html
「2001年8月29日 生殖補助医療部会『検討事項』について」フリーライター・編集者/フィンレージの会 鈴木良子
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出自を知る権利と、自分のからだで人を産む権利
後から産まれてきた人が出自を知る権利と、先に産まれてきた人が自分のからだで人を産む権利と、どちらを優先するべきかといえば、後から産まれてきた人が出自を知る権利である。 ...続きを見る
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