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「自己責任についてのたとえと、異論と、異論への反論」では、2004年4月のイラク日本人人質事件での「自己責任論」と比較した、三つの例を挙げた。 http://terutell.at.webry.info/200501/article_7.html (1)インド洋大津波の被害者 (2)障害者(とその家族) (3)性犯罪の被害者(セカンドレイプ) それぞれのたとえは、いずれも多くの批判を受けた。(1)は2004年12月30日〜2005年1月3日に、掲載ブログのコメント欄と2ちゃんねるの関連スレッドで、(2)は2004年4月13日〜14日に、掲載されたYahoo!掲示板で、(3)はJANJANで。 (1)〜(3)は、いずれも、本人の落ち度がないから自己責任を問うことはできない。それに対して、イラクで人質にされた日本人は、本人に落ち度があったのである。だから、両者を一緒にしてはいけない、という非難である。 しかし、(1)〜(3)の例も、本人に落ち度がないにも拘らず、不当な非難を浴びせられることがある。被害の救済を求めた時、障害への支援を求めた時、性犯罪の告発をしたときに、被害の程度を実際よりも大きく装っているのではなないか、障害を理由に責任を逃れようとしているのではないか、あるいは障害者になることを(障害者を産むことを)避けられたのに避けなかったのではないか、性犯罪を誘発するような言動があったのではないか、などなど。 一方、イラクで人質にされた日本人も、本人に落ち度があったにせよ、本人の落ち度のせいではないことについてまで、不当不合理に「自己責任」を問われ、非難された。インターネット掲示板と多数のブログで、「自己責任論」が「自作自演」説と相互に補強し合って、人質とその家族への批判非難誹謗中傷の氾濫となった現象は「サイバーカスケード」とも呼ばれている。それについては、以下のページに書いてある。 大津波被災と自己責任論 http://terutell.at.webry.info/200501/article_1.html 「大津波被災と自己責任論」コメントへのお返事その2 http://terutell.at.webry.info/200501/article_4.html 自己責任についての議論つづき http://terutell.at.webry.info/200501/article_8.html なお、「サイバーカスケード」などという言葉は使われていないが、非常に興味深く、かつ正確な分析を含むと思われる議論が、2004年4月当時に、神保哲生のブログで繰り広げられている。このブログのコメント欄は活発な議論の場となっている。 自己責任というのなら、政府の自己責任こそ問われるべきだ 神保哲生 http://videonews.jp/index.php?itemid=37&catid=15 その本人の落ち度のせいではないことについての非難が大きすぎたことを、本人に落ち度がないのに不当に非難されることのある、他の場合と並べて、前者の大きすぎる非難のばかばかしさ、不当さを述べることは、後者をおとしめることにはならない、と私は考える。何よりも、こうした議論を続けていると、「自己責任」についての人々の理解や概念や定義がさまざまであることが、わかってくる。「駝鳥」(swan_slab)の「『自己責任≒自業自得』な理解と『自己責任≒危険の引き受け・危険負担』な理解のどちらが正しいかはわかりません」というコメントは、この議論でしばしば紛糾のもととなる点を示している。 + 駝 鳥 + だ ち ょ う + http://d.hatena.ne.jp/swan_slab/ ■ [philosophy][イラク人質事件]どのような場合に義務が発生するのか http://d.hatena.ne.jp/swan_slab/20050109 なお、ルース=ベネディクトが『菊と刀』で、日本の文化の型として述べている「自己責任」という言葉は、本来、自分に課すもので、他人に求めたり他人から求められたりするものではない、という指摘もある。 イラクで人質にされた日本人(とその家族)への大きすぎる非難を正当な批判と考える多くの人々は、(1)〜(3)と同列に並べることを、(1)〜(3)を傷つけるものだと批判する。 そして、今度は、同列に並べて論じたものに対して、過度の報復を加えることがある。 (2)のたとえを出したてるてるへの批判はほどほどのものだったが、(1)のたとえを出したブログ「素晴らしき世界」(midnightpax)は、閉鎖に追い込まれてしまった。ブログに大量のコメントがつき、2ちゃんねるにスレッドが立ち、ブログ作成者の個人情報が集められた。個人情報が突き止められたのはブログ閉鎖後だったからそれが閉鎖の原因ではない、という意見も多いが、突き止める前から、住所や氏名や職場を、さがし、さらそう、という投稿が相次ぎ、ある程度、特定できそうな情報が挙げられていた。それらは、追及されているブログ作成者に困惑や恐怖を抱かせるに充分だったと思われる。その経緯については、以下のページに資料がある。 「素晴らしき世界」閉鎖の経緯 http://terutell.at.webry.info/200501/article_9.html 「大津波被災と自己責任論」関連リンク集 http://terutell.at.webry.info/200501/article_6.html 「素晴らしき世界」(midnightpax)に寄せられた大量のコメントのことを、小倉秀夫は「コメントスクラム」と表現した。コメントスクラムは、一旦形成されると、コメント欄そのものが2ちゃんねる化してしまい、コメンターたちが、猥褻なAAをはりつけるなどしていやがらせを始めることもある。コメントスクラムと2ちゃんねるの「祭り」とが一体になったときの攻撃は、対象となった個人に反論の気力を失わせ、発言を控えさせ、自己防衛のために情報の発信を停止させる、大きな要因となった。 先に紹介した神保哲生のブログにも、多数のコメントが寄せられたが、それは「コメントスクラム」というような、ブログ作成者へ圧倒的多数の批判非難投稿が寄せられる、というようなかたちにはならなかった。それでも、神保は、激しい非難のメールを受けとった、と述べている。また、ブログではなく日記サイトで「自己責任論」を批判した藤原新也は、ウィルスメールを250件受け取った、と述べていた。 Shinya Fujiwara official site たかが子供の所業にいちいち事細かに目くじらをたてる情けない父親。もっとデーンと懐深く構えられないのか http://www.fujiwarashinya.com/talk/2004_0427.html 神保哲生や藤原新也は、「自己責任論」への「正しい」反論を述べたので、コメント欄がコメント欄がコメントスクラム化しなかったとか、藤原新也に250件のウィルスメールが送られたのは「間違っている」が、インド洋大津波の被害者と同列に置いてイラク人質を擁護したブログのコメント欄がコメントスクラム化するのは「間違っていない」とは、言えない。それよりも、なぜ神保哲生に「激しい」非難のメールが送られたのか、なぜ藤原新也に250件のウィルスメールが送られたのか、なぜ「素晴らしき世界」(midnightpax)のコメント欄がコメントスクラム化したのか、ここには共通の問題がある、と私は考える。その共通の問題だけがすべてではないとしても、たとえばコメントスクラムへの対処の仕方というものがあるはずで、「素晴らしき世界」(midnightpax)では対処の仕方が、たまたま今回は、まずかったのだとしても、あるいはまた、冒頭に挙げた三つのたとえがそれぞれ適切なものだったかどうかという点に議論の余地があるとしても、なお、250件のウィルスメールやコメントスクラムなどの「共通の問題」は残る。 *参照 ○『菊と刀』(ルース=ベネディクト)の「自己責任」(self disponsibility)の用例 自己責任:ややこしいときは面倒でも情報源に当たれ http://kotonoha.main.jp/2004/04/19self-responsibility.html コメント欄より[No.11] 投稿者:森貞彦[2004年05月01日 12:30] ○サイバーカスケード 歌田明弘の『地球村の事件簿』イラク人質事件バックナンバー http://blog.a-utada.com/chikyu/cat2209351/index.html 歌田明弘の『地球村の事件簿』インターネット(社会)バックナンバー http://blog.a-utada.com/chikyu/cat1746896/ ised@glocom 倫理研第1回:議事録 http://ised.glocom.jp/ised/ terutell 「インターネットは民主主義の敵か」 著者 キャス・サンスティーン(Cass Sunstein) 石川幸憲訳 出版社 毎日新聞社 初版 2003.11.30 http://miyajee.e-city.tv/internetwaminsyusyuginotekika.html ○コメントスクラム 小倉秀夫の「IT法のTop Front」 http://blog.goo.ne.jp/hwj-ogura/ 2005年01月10日 大量のコメントが寄せられたときに http://blog.goo.ne.jp/hwj-ogura/e/4dce4f4049c2860be9c1125deea81ba3 2005年01月10日 コメントスクラムへの対応 http://blog.goo.ne.jp/hwj-ogura/e/0bd861d5426d79c51bcc122856c95d76 2005年01月15日 blog主の個人情報を電子掲示板等に勝手に公開する行為の法的問題 http://blog.goo.ne.jp/hwj-ogura/e/c6334f6b4598f27b1c94c31da5773dd6 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
まとまってないまとまってない。 |
観察者 2005/01/14 22:00 |
「インターネットに向いてない人だなあ」と思いました。 |
玄倉川 2005/01/15 00:43 |
ま、ぶっちゃけた話をするなら、やばくなったら逃げれば好い。 |
番長 2005/01/15 00:59 |
三十六計逃ぐるに如かず。 |
番長 2005/01/15 01:04 |
これからblog主と同じメンタリティを持つ方々の得意とする |
やれやれ 2005/01/15 11:01 |
議論の下手な人ですね。多くの人がコメント欄に |
・・・感想 2005/01/15 11:43 |
匿名を良いことに中傷ばかりのコメンテーターがネットに向いてるのだと |
議論の上手下手をいうならば 2005/01/15 14:05 |
てるてるさん こんにちは。 |
swan_slab 2005/01/15 22:23 |
そもそも(とうとう私もそもそも、と言ってしまいますが)、大津波による被災者は不当な非難を浴びたんですか? 浴びてないでしょう。 |
T 2005/01/16 02:34 |
コメントの内容の勘違い(今回はswan_slabさん前回は川上さんでしたね。)をなさったみたいですね。どうもあなたは議論に向いてない人なんじゃないでしょうか? |
またまた 2005/01/16 11:40 |
もうこいつ自分で何を何に例えたかわけが分からなくなってるんだって(笑) |
混ぜっ返し担当 2005/01/16 11:46 |
大津波との比較はわからないが、イラクの人質自己責任論はとにかくひどい |
kouhei 2005/02/01 22:21 |
管理人さんは、中傷を気にしないで下さい。 |
a 2005/03/15 04:43 |
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