てるてる日記

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zoom RSS 犯罪被害者の立場

<<   作成日時 : 2004/05/08 20:15   >>

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今回のイラク人質事件を、被害者学や犯罪被害者の会の方などはどう思っていらっしゃるか、きいてみたい気がします。雪山登山にたとえて自己責任を問う人もいますが、それは事件の再発を防ぐ目的で批判的検証をするためにはいいたとえだと思いますが、同時に被害者支援の観点も必要だと思います。

5月3日の夕方、郡山さんはテレビに出てしゃべり、その翌4日の朝もまたテレビに出ています。その4日のテレビ番組のはじめのほうで、郡山さんは体調が悪くてこの番組の後で病院に行かれるそうです、と言っていました。そして、番組のなかで、謝罪しないのですか、と質問されたときに、実は、きのうのテレビに出た後、高遠さんから電話がかかってきて、謝らないとだめだ、と言われたけれども、自分は自分の考えで謝らない、と言っていました。
その後、お昼の番組で、郡山さんは病院で二日間安静するべしと言われて入院してしまい、出演できなくなったと説明があり、録画で、郡山さんがテレビのスタッフに話しているところが流れました。

私の見るところ、3日の夕方のテレビで、脅迫ビデオを見たり、視聴者からの質問に答えたりして、しんどくなったのだと思います。気持ちの上では気丈に振る舞おうと思っていても、からだがついていかなかったのだと思います。
脅迫シーンを見ると気分が悪くなるだろうし、視聴者が決して暖かい目で見ているわけではないことを知っているし。
それでもがんばったけど、がんばりきれなかったんだろうと思います。

郡山さんが謝らないのは、危険なところに出かけていって仕事をするジャーナリストへの連帯感だと思いました。

現在広く言われているところの「自己責任」は自分の場合にはあてはまらない、と言っていたから、その理屈を通そうとしたのでしょう。

私は、人質が解放されるまではこれは誘拐事件だと思っていましたが、その後、帰国した彼らの話をきいてみると、これは誘拐というよりも拘束事件だと思うようになりました。スパイ容疑で拘束してみたところ、スパイではなかったが、イラク人として日本人に訴えたいことを伝えるのに、ちょうどいいと思って、誘拐犯を装った、と。
もちろん、これは、拘束された人々にはなんの責任もない。
自警団から誘拐犯に変貌した武装グループが悪い。
でも、その背景にはUSAによるイラク占領・攻撃による、イラク人の穏やかで豊かな生活の侵害がある。
拘束された人々は、帰国して、そのことをこもごも語ってくれている。
武装グループのことを、こういうかたちでしかメッセージを伝えられない不器用な人々、って言ってましたが、そういう彼らも、こういうかたちでしかメッセージを受け取れなかった不器用な人々だったので、今後はもっとクレバーで強運なジャーナリストや人道支援活動家になってほしい、と思います。

高遠さんは高遠さんの考えで、謝罪されています。

「少しずつお話できれば」=イラク人質の高遠さんコメント(時事通信)[5月7日14時1分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040507-00000110-jij-soci
高遠さん「心よりおわび」 弁護士通じコメント(共同通信)[5月7日12時40分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040507-00000113-kyodo-soci

高遠さんは、ほんとにやさしい、感じやすい方だと思います。
一緒に行った今井さんのぶんまで、責任を感じていらっしゃるのかもしれないと思います。
立花隆さんが、『月刊現代』に、高遠さんは政治的な人ではなく、スピリチュアルな人だ、と書いていました。そうなのだろう、と思います。


*参照
郡山総一郎さんと今井紀明さんの記者会見
http://terutell.at.webry.info/200405/article_1.html

『月刊現代』2004年6月号(講談社)、『論座』2004年6月号(朝日新聞社)
http://terutell.at.webry.info/200405/article_5.html

ジャーナリストたちにとっての、イラクでの日本人拘束事件
http://terutell.at.webry.info/200405/article_7.html

国民的規模のいじめと、今井紀明さんの反論
http://terutell.at.webry.info/200405/article_8.html

アピール、そして、Yahoo!掲示板
http://terutell.at.webry.info/200405/article_4.html

「自作自演」説流布の検証(Yahoo!掲示板)
http://terutell.at.webry.info/200405/article_6.html


綾川亭日乗
[時事]イラク人質三邦人に辛辣な記事を書いた、シンガポールの新聞のこと
http://d.hatena.ne.jp/andy22/20040508

CLick for Anti War 最新メモ
2004-05-08 「これは富豪の手紙です・・・」
http://d.hatena.ne.jp/claw/20040508



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ありとあらゆる手段を使って、守りたい。子供という未来を防犯ブザー、携帯電話、そして、パトロール、警備員の配置人を守れるのは、最後は人加害者が生まれなければ、被害者は生まれません犯罪の抑止ができるのは、「みんな」の「目」です... ...続きを見る
プロジェクト地上の星
2005/02/20 22:29

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
私は交通事故などで何度も大怪我をし、警察の事情聴取を受けた経験もあります。
多少不愉快な思いもしましたが、幸いマルク治まっていきました。
しかし、事故や犯罪の、被害者の多くが、警察や保険会社の心無い対応のため、
心の傷を増幅されている現状も、嫌というほど知っています。
色々な新聞記事などから、開放直後の高遠さんたちに、捜査機関が
「事件は狂言だったのだろう」という態度で接したことが窺われます。
てるてるさんは、2CHなどの書き込みが、警察の捜査にも影響したことをお疑いのようですが、・・・
政府与党内には、それこそ曲右的な思考が身についた人々が居ます。
(1部の議員の発言からも判ります)
そういった人々が、1部の2チャンネラーなどと同じような単細胞的発想に走り、
たまたま彼らの憶測と一致したか、後から共鳴してしまったようにも感じられます。
いずれにせよ、有るまじき事です。
Polaris
2004/05/26 17:52
また、犯罪についても、その他のことについても、多くの日本人の洞察力の乏しさが
露呈したのも今回の事件で特徴的だと言えます。中でも、PTSDに関して、
知りもしない者たちが、あれこれと論じて、自作自演の裏付けにしようとしたことは、
大変不愉快でした。
その他の人質批難の論調も、同じ。わざわざあらためて紹介などしませんが、
どれもこれも稚拙そのものでした。
人を思いやる心と同時に、ちゃんとした洞察力を、今後とも、真面目な方々と伴に、
深めていきたいと思います。コメントを独占し過ぎて、てるてるさんに、ご迷惑になるといけないので、この辺で失礼いたします。
Polaris
2004/05/26 17:55

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